文科副大臣に池田・田中両氏、政務官に高橋氏 鰐淵氏は留任

 岸田文雄内閣の発足に伴い、文科省で10月7日、新旧副大臣・大臣政務官の事務引き継ぎと職員に向けたあいさつが行われた。6日の臨時閣議で副大臣・大臣政務官人事が決定し、文科副大臣に池田佳隆氏(教育、スポーツ担当)=自民=、田中英之氏(科学技術・学術、文化担当)=同=が就任した。大臣政務官には高橋はるみ氏(科学技術・学術、スポーツ担当)=自民=が新たに就任し、鰐淵洋子氏(教育、文化担当)=公明=は留任する。

 教育分野を担当する池田副大臣は、文科省職員に向けたあいさつで「9年前に初当選させていただいてからずっと、私の思いを込めた教育改革にいそしみたいという思いで(自民党)文部科学委員会に在籍してきた。国家百年の計を担う礎となる教育行政に関わってきたことが、私にとっては大きな、大きな誉れとなっている」と力強く述べた。

教育改革に意欲を見せる池田副大臣

 池田副大臣は今年5月に成立した「教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律」の整備に向け、与党のワーキングチームなどを通じて取り組んできた。昨年7月の衆院文科委員会では「わいせつ教員の職業選択の自由と、子供たちが安全な環境で安心して健やかに学ぶための、身体や精神の自由という最も重要な基本的人権の、どちらを優先するかが問われている」と訴える場面もあった。

 あいさつではそうした経緯を振り返り、「子供たちを守ることは、この日本の将来を守ることだ。世界に伍して、生き抜いていける、わが国の人材育成に力を共に尽くしてまいりたい」と述べ、「この国を、この国の教育を、一歩も二歩も、百歩も千歩も、一万歩も前へ進めていこうではないか」と職員を鼓舞した。

 また、京都府選出で文化を担当する田中副大臣は、2022年度に予定されている文化庁の京都移転に意欲を見せ、「ちょっと遅れはあるものの間違いなく、京都にお越しいただき、お迎えできるものと思う。京都の隣には奈良もある。さまざまな歴史・文化を持つ都市から、日本中、世界中に素晴らしい文化を届けられるよう取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 新たに大臣政務官(科学技術・学術、スポーツ担当)に就任した高橋氏は「私は理系を目指したいと思っていたが、数学のセンスが皆無で、中高では常に赤点を取っていた。物理も苦手で文系を目指したが、この年になっても理系に憧れを持っている」と明かした。

科学技術・学術、スポーツを担当する高橋大臣政務官

 「科学技術の分野でも人づくりは何より大切だ。科学技術は今、国際的な競争もあり、限られた資源の中で国内の研究レベル、人材の幅をいかに高めていくか。私は女性なので、女性の方々にも男性と同等か、それ以上に頑張っていただく、そういった日本全体の科学技術のありようになればと思っている」と力を込めた。

 高橋氏に代わり退任する三谷英弘前大臣政務官=自民=は「私は数学も理科も大好きだったが、『理系の世界に進んでも将来はない』と親に言われ、文系に転向した。だからこそ何とか、理系の道に進む子供たちが夢を持てるような仕組みを作りたいという思いで1年間やってきたが、そんなに簡単に答えが出るものではない。この立場を離れても取り組んでいきたい」と涙ながらに語った。

 新たに就任した池田副大臣、高橋大臣政務官はそれぞれ、内閣府副大臣、内閣府大臣政務官を兼務する。また高橋大臣政務官は、復興大臣政務官を兼務する。教育再生に関する事項は、池田副大臣、鰐淵大臣政務官が担当する。

【文科副大臣】

池田佳隆(いけだ・よしたか) 慶大大学院修了。名古屋青年会議所理事長、名古屋市立小学校PTA会長、自民党教育再生調査会事務局次長、同文部科学部会副部会長、衆院文部科学委員会理事など。55歳。愛知県第3区、当選3回。

田中英之(たなか・ひでゆき) 京都外大卒。川勝寺保育園理事長、京都市会議員(右京区/当選4回)、自民党副幹事長、同選挙対策副委員長、国交政務官など。51歳。京都府第4区、当選3回。

【大臣政務官】

高橋はるみ(たかはし・はるみ) 一橋大卒。通産省(現経産省)を経て北海道経済産業局長、北海道知事(4期)、自民党女性局次長、参院沖縄北方問題特別委員会理事など。67歳。北海道、当選1回。

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