コロナ禍でも企業の高卒採用意欲高まる 早期離職に課題

 高校生の就職支援を行うジンジブはこのほど、2022年春に高校を卒業する生徒の新卒採用に関する企業の動向について、調査した結果を公表した。高校生の採用を「増やす」「昨年同様」「新たに始める」と答えた企業の新卒採用担当者は8割に上るなど、昨年に比べて企業の採用意欲が高まっている傾向が見られた。一方で、今年入社した高卒の新人が半年未満で離職したと答えた担当者は3分の1を占めるなど、早期離職問題への対応が課題に挙がった。

コロナ禍2年目で企業の高卒採用意欲も高まる傾向に(ジンジブ提供)

 調査結果によると、高卒採用を行っていると答えた企業の新卒採用担当者に、22年卒の採用計画を聞いたところ、昨年よりも「増やした」と答えたのは27.5%、「変わらない」は46.9%、「新たに始める」は5.5%で、昨年の同じ時期に同社が行った調査と比べ、「増やした」や「変わらない」と答えた割合は増加。「昨年より減らす」は15.1%で、昨年よりも減少した。

 昨年に続きコロナ禍での採用活動となったことで、例年と違う点を複数回答で尋ねると、最も多かったのは「高校訪問できる数が少なくなった」(40.3%)、次いで「職場見学の数が減った」(27.0%)、「高校生に直接情報が届けられなかった」(22.2%)、「エリア外、県外への採用活動ができなかった」(21.4%)などが挙がった。

 採用面接でオンラインの導入を行っているかでは▽対面で実施する 33.5%▽オンラインで実施する 8.6%▽対面・オンラインどちらも実施する 33.0%▽実施しない 16.9%▽未定・分からない 7.8%――となり、大卒の採用と比べれば対面重視の傾向にあるものの、昨年と比べてオンラインに対応する企業が増えている状況にある。

 また、今年入社した高卒の社員で、すでに離職した人がいるかを尋ねたところ、35.1%が「いる」と回答。離職時期を複数回答で尋ねると、6月の43.5%がピークだった。離職の理由では「業務内容のミスマッチ」(50.0%)と「人間関係によるストレス」(48.1%)が突出して多く、早期離職を防ぐ対策が課題として浮かび上がった。

 同調査は企業の新卒採用担当者に対し、9月2~6日にインターネットで、8月27日~9月3日にメールでのアンケートを実施。638人が回答し、そのうち高卒採用を実施すると答えたのは398人だった。

あなたへのお薦め

 
特集