「学校にかかるお金で困っている人がいる」 中高生の6割

 国際NGOの「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」はこのほど、コロナ禍の影響で経済的に困っていることなどを中高生に聞いた「『コロナ×子どものまなぶ権利とおかね』ヒアリング」の報告書を公表した。6割の中高生が、自分自身や周囲に「学校にかかるお金で困っている人がいると感じることがある」と回答。3人に1人がコロナ禍の前と比べて学校の勉強が「分からない、難しいと感じることが増えた」と答えていた。

昨年2月前と比べて、経済的な理由で、学校で学んでいることが分からない・難しいと感じること

 報告書によると、自分自身やその周囲で、学校にかかるお金のせいで困っている人がいると感じることが「ある」と答えたのは59.9%で、地域別に見ると、首都圏では76.3%、それ以外の地域では46.6%と、地域差があった。

 さらに「ある」と回答した人に対して、具体的にどんなことに影響が出ているかを複数回答で尋ねると「有料の塾や通信教育などで学ぶことができない」(66.9%)や「制服を買う・そろえるのが大変」(63.6%)、インターネットやパソコン、勉強できる場所などがなく、「オンライン・家庭学習ができない」(52.6%)、「進学先を諦めたり、変えたりしないといけない」(51.8%)、「部活動・クラブ活動に必要なものが買えず、参加が難しい」(50.1%)などが挙がった。

 また、国内で新型コロナウイルスの感染が本格化した昨年2月以前と比べて、教材やオンライン・家庭学習に必要なものをそろえられないなどといった経済的な理由によって、学校で学んでいることが分からない、難しいと感じることが「増えた」と答えたのは33.0%で、首都圏では50.9%、それ以外の地域では18.0%と、こちらも地域差が顕著に表れた。

 全ての子どもが学べるようにするにはどうすればいいかを複数回答で尋ねたところ、「学校に必要な教材は学校が用意する」(59.6%)や「部活動・クラブ活動にお金がかからないようにする」(52.5%)、「給食費・通学時の昼食費を無料にする」(51.3%)などが多く挙がった。

 報告書は、4月2日~7月8日に、岩手、宮城、長野、東京、埼玉、千葉、神奈川、岐阜、岡山の1都8県に住む中学生から高校生世代の子ども606人に実施したアンケートなどを基に作成した。

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