【問題行動調査】 コロナ感染回避の長期欠席が3万人超

 文科省が10月13日に発表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(2020年度)」の結果で、新型コロナウイルスの感染を避けるために長期欠席(30日以上)した児童生徒が、小中高で合わせて3万人を超えていたことが分かった。不登校なども含めた長期欠席者数は過去最多となり、新型コロナウイルスの感染拡大が拍車を掛けた形となった。感染回避を理由に欠席した児童がどのようなサポートを受けたかは不明だが、同省児童生徒課は「登校できない児童生徒にはオンライン指導などでサポートを促す通知も出しており、各学校で工夫して支援しているのではないか」と話している。

児童生徒の問題行動等の調査結果について説明する文科省児童生徒課の江口有隣課長(中央)ら

 同調査は毎年行われているが、「新型コロナウイルスの感染回避」による長期欠席を調べたのは初めて。感染を避けるため本人あるいは保護者の意思で出席しなかった児童生徒と、医療的ケア児や基礎疾患児で登校すべきでないと校長が判断した児童生徒を計上した。
 
 調査結果によると、「感染回避」のため20年度に長期欠席した児童生徒は、小学校で1万4238人、中学校で6667人、高校で9382人となり、合わせて3万287人に上った。不登校や病気なども含めた全体の長期欠席者数は、小学校で11万3746人、中学校で17万4001人、高校で8万527人となり、合わせて36万8274人で過去最多となった。

 新型コロナの感染回避で長期欠席した児童生徒を都道府県別で見ると、小中学校では、東京都が3535人と最も多く、次いで神奈川県(2184人)、大阪府と愛知県(いずれも1268人)、埼玉県(1252人)、千葉県(1246人)と、新型コロナの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出が相次いだ首都圏など都市部で多かった。高校では、神奈川県が2202人と最多で、東京都が1770人、北海道が769人、大阪府が702人の順だった。この中には、不登校や分散登校で学校に行かなかったケースなどは含まれていない。

 感染回避を理由に長期欠席した児童生徒に対して、どういった支援が行われたかは調査に含まれていないが、児童生徒課は「GIGAスクール構想により1人1台端末が普及しているのに加え、登校できない児童生徒に対してオンライン指導などでサポートするよう全国への通知も出しており、各校で工夫しながらサポートをしているのではないか。感染回避で登校しないことにより、学習格差が広がっているとの認識はない」と話している。

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