「学校に生理用品の配備」必要が約9割 兵庫県明石市

 学校の女子トイレに無料の生理用品を配備するモデル事業に取り組む兵庫県明石市はこのほど、モデル校である明石商業高校の女子生徒を対象にした、生理用品や生理に関するアンケート調査結果を公表した。備え付けた生理用品を利用した生徒は13.1%にとどまったが、学校のトイレに生理用品を配備することについて88.9%の生徒が「必要」と回答した。「急に必要になった」「教室から持ち出しにくい」などのニーズがあった。

「学校のトイレに生理用品を配備することについてどう思うか」の回答結果

 生理用品を利用した13.1%の生徒にその理由を尋ねたところ(複数回答)、「急に必要になったから」が69.3%と最も多かった。その他に「教室から持ち出しにくいから」(11.3%)、「持参していたが便利だから」(11.3%)などの意見もあった。経済的な理由を挙げた生徒はいなかった。

 同じく、利用しなかった86.9%の生徒にも理由を尋ねたところ(複数回答)、「必要なかったから」が85.0%で最多だった。「いつも使っているものと違うから」(8.6%)という声もあった。

 学校のトイレに生理用品を配備する場合の改善点や感想などについては、「夜用や羽根つきタイプなど、いろいろな種類を置いてほしい」「個室に少しずつ置く方法は良かった」「生理の腹痛のときに飲める薬もあったらうれしい」などの意見があった。

 さらに生理による悩みや学校生活への影響を尋ねたところ(複数回答)、「生理痛がつらい」(36.4%)、「授業に集中できない」(25.6%)、「遅刻や早退をした」(9.0%)、「学校を休んだ」(8.3%)など、体調面で悩みを抱える生徒が一定数いることが分かった。一方で「特にない」との意見も17.9%あった。

 また自由記述では、「授業中にお腹が痛くなったり、眠くなったり、人それぞれ症状は違うので、それをサボりだとか、授業に集中していないというような勘違いはされたくない」「生理痛がつらくて休むときは公欠にしてほしい」「体育のとき、死ぬほど痛くても休めない」など、生理による体調不良と学校生活との両立に苦慮する女子高校生の実態が浮かび上がった。

 同調査は今年7月、明石商業高校の女子生徒443人を対象に実施。同モデル事業は同高校で2学期以降も継続するほか、他校にも範囲を拡大して実施する方針。

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