学校設備の点検の質向上を 防球ネット事故調査委が答申

 宮城県白石市立白石第一小学校で、校庭にあった防球ネットの支柱が折れて、そばで遊んでいた児童2人が死傷した事故を受けて、事故調査員会はこのほど、事故が起きた背景や再発防止対策をまとめた答申書を市教委に提出した。答申書では、事故原因は学校の安全管理が不十分であったとし、市教委や学校などで、点検の質を向上させていく取り組みを求めた。

 事故は今年4月27日の放課後に発生。同小の校庭に設置されていた木製の防球ネットの支柱が折れ、ボール遊びをしていた6年生の男子児童2人の頭部などに当たり、1人が死亡、1人が重傷を負った。事故調査委は関係資料の分析や関係者への聞き取りなどを踏まえ、防球ネットは1989年ごろに設置されたとみられるが、記録が残っていないために設置経緯などは分からず、支柱の劣化に対する認識が欠如していたと指摘。

 さらに、同小の「学校安全計画」では月に1回、ローテーションによる点検が行われていたが、点検箇所が多いために教職員だけでこれだけの点検をするのは負担が大きく、不具合がないかを目視で確認する程度にとどまっていたとし、学校の点検体制の問題点を挙げた。

 その上で、再発防止策として▽学校の安全点検を、教職員や保護者、児童生徒、教育委員会、地域の関係者など、多元的な視点で行う▽大型備品や施設設備の設置目的、用途を登録し、学校と教育委員会が常にアクセスできるようにする▽点検内容や項目について重点化の視点を持ち、計画化する▽地域とともにある学校づくりを奨励し、安心・安全の確保を目指す▽総合教育会議の審議事項に学校安全管理に関する検討を位置付け、部局を超えた管理・点検・保守が可能になる仕組みを構築する▽施設管理の標準について、自治体を超えて情報共有する――ことを提言した。

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