全日中研究協議会がオンラインで 工夫凝らした運営目立つ

 第72回全日本中学校長会(全日中)研究協議会静岡大会が10月21、22日の2日間に渡り、開催された。会場の静岡県浜松市のアクトシティ浜松をホスト局に、1000人を超える全国各地の委員らがオンライン経由で参加した。全日中として初となるオンラインでの研究協議会となったが、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使った分科会の開催や、投票機能を活用した決議など、工夫を凝らした環境で参加者は学びを深めた。

静岡県の会場には、宮澤会長をはじめ限られた関係者のみが出席した

 静岡大会の開催にあたり、東京都板橋区立中台中学校校長の宮澤一則会長は「全日中では緊急対策本部を立ち上げて、開催の手法を検討してきた。最初は現地参加型、ハイブリッド型の実施を検討し、最終的には完全オンラインで開催することになった。特に主催していただいた静岡県校長会の皆さまは、想像を絶する苦労があっただろう」と、関係者の尽力をねぎらった。

 一方で「コロナの状況はまだ予断を許さないが、『学びを止めない』『できることを実施していく』という姿勢が大切だ。今回の大会も、何とか実現させようとする熱い気持ちが集結したものだった。今後の研究協議大会の在り方を考えるにあたって、価値あるものになったはずだ」と振り返った。

 同大会では、現地開催に引けをとらない環境を参加者に提供するために、さまざまなコンテンツも盛り込まれた。例えば2日目の冒頭では、浜松市中学校選抜吹奏楽団の演奏を録画放映。生徒たちの臨場感と迫力溢れる演奏に、「生徒たちの演奏をする表情がすてきです」「コロナ禍での練習大変だったと思います。素晴らしい演奏を目の前で聴きたかったです」など、チャット欄には賞賛のコメントが相次いだ。

 さらに、脳科学関連の著書で知られる東京大学薬学部の池谷(いけがや)裕二教授をゲストに迎え、「学習、成長―未来の脳を考える」をテーマにした記念講演も開催。「熱意」の育み方や失敗の重要性、楽しみながら取り組むことの意義など、さまざまな科学的根拠を踏まえた内容に、参加者は聞き入っていた。

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