「学校のICT支援拡充を」 全国知事会が末松文科相に提言

 全国知事会文教・スポーツ常任委員会委員長の浜田恵造・香川県知事は10月27日、末松信介文科相とオンラインで面会し、「GIGAスクール構想の着実な実施に向けた提言」を申し入れた。GIGAスクール構想で整備された1人1台端末について、ICT支援員の確保など学校現場の支援体制を拡充するとともに、全ての児童生徒がデジタル教科書を体験できるよう、実証事業の拡充を図ることを求めた。

受け取った提言書をウェブ会議の画面越しに見せる末松文科相

 提言では▽学校現場における円滑な運用を支えるため、学校に対する技術的なサポートを行うための体制整備を支援すること▽デジタル教科書の本格的な導入に向け、全ての児童生徒がデジタル教科書を活用した授業や学習をあらかじめ体験できるよう、今年度から実施している実証事業の拡充を図ること――の2点を要望した。

 末松文科相は「非常に重要なテーマ。文科省としても、いただいた提言を踏まえて施策の推進を図ってまいりたい」と応じた。面会後に取材に応じた浜田知事は「総体としてご理解をいただき、現在すでに取り組んでいる施策をさらに前進させるということも含め、前向きなご対応をいただいた」と話した。

 文科省は来年度予算案の概算要求で、学校や家庭からのサポート依頼に応える「GIGAスクール運営支援センター」を各自治体で整備する事業として64億円を要求している。また「デジタル教科書普及促進事業」でも57億円を要求し、全ての小中学校、特別支援学校で実施できるよう規模を拡大することを目指す。今回の全国知事会の提言では、こうした施策の着実な実施を求めている。

 浜田知事は「ICT支援員の不足は全国共通の問題。末松文科相も『就任後、いろいろと視察に行ったが、現場はやはり1人1台端末を使ったICT教育を実践していくにあたって、現場の先生の負担は大変だと実感した』とおっしゃっていた」として、GIGAスクール構想を軌道に乗せていく上で、学校現場のサポートが重要だという認識を示した。

あなたへのお薦め

 
特集