全学歴で新卒就職者の1年目離職率が低下 厚労省調べ

 厚労省はこのほど、高校や大学などを卒業し、新規就労した人(新規学卒就職者)の離職状況を公表した。昨年3月に学校を卒業した新規学卒就職者の1年目の離職率は、全ての学歴・卒業年別で例年より低下。3年以内の離職率も減少傾向にあるが、依然として高卒・大卒で3割以上となっている。

 昨年3月に学校を卒業した新規学卒就職者の離職率を学歴別に見ると▽中卒 31.0%(前年度比5.8ポイント減)▽高卒 15.0%(同1.3ポイント減)▽短大等卒 16.2%(同1.6ポイント減)▽大卒 10.6%(同1.2ポイント減)――となり、いずれも減少した。

 2018年3月に学校を卒業した人の3年以内の離職率は、学歴別では▽中卒 55.0%(同4.8ポイント減)▽高卒 36.9%(同2.6ポイント減)▽短大等卒 41.4%(同1.6ポイント減)▽大卒 31.2%(同1.6ポイント減)――で、こちらも減少。

学歴別の3年以内離職率

 3年以内の離職率を産業別に見ると、高卒の場合の上位は▽宿泊業・飲食サービス業 61.1%(同3.1ポイント減)▽生活関連サービス・娯楽業 56.9%(同2.8ポイント減)▽教育・学習支援業 50.1%(同5.7ポイント減)▽小売業 47.8%(同1.7ポイント減)▽医療、福祉 46.2%(同0.8ポイント減)。

 大卒の場合は▽宿泊業・飲食サービス業 51.5%(同1.1ポイント減)▽生活関連サービス業・娯楽業 46.5%(同0.3ポイント増)▽教育・学習支援業 45.6%(同増減なし)▽医療、福祉 38.6%(同0.2ポイント増)▽小売業 37.4%(同1.9ポイント減)――となり、教育・学習支援業はいずれも3番目に高かった。

 コロナ禍でも離職率が減少した背景について、厚労省の担当者は「雇用調整助成金によって雇用が維持されたり、コロナ禍での転職リスクを考えて、離職を踏みとどまったりしたことが考えられる」と分析している。

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