カットパンで乳児が窒息死 国民生活センターが注意喚起

 国民生活センターはこのほど、乳幼児向けのカットパンを生後10カ月の男児が食べ、窒息死するなどの事故が相次いで起きたと発表した。咀嚼(そしゃく)が十分にできない1歳前後の乳幼児には、小さくちぎって与えるようにするなどの注意を呼び掛けている。事故を受けて製造事業者では、レシピや商品サイズの見直しを行うとしている。

窒息事故のあったカットパン(国民生活センターHPより)

 同センターによると、窒息死の事故は昨年10月、医師が事故情報を報告する「ドクターメール箱」に寄せられたもので、生後10カ月の乳児が、カネ増製菓が製造した「かぼちゃとにんじんのやさいパン」をおやつで食べ始め、母親が一瞬目を離した際に、喉に詰まらせてしまった。乳児は救急搬送されたが、入院12日目に死亡した。乳児が食べたカットパンには「10カ月頃から」と対象年齢が表示されていた。

 また、今年6月には対象年齢が表示されていない同じ銘柄のカットパンを生後11カ月の乳児が食べ、窒息した事故も寄せられた。

 事故を受けてカネ増製菓では、パッケージに表示する対象年齢の記載を変更して注意喚起を目立たせるとともに、より食べやすいレシピへの変更や、丸ごと飲み込めないように商品サイズを見直すなどの再発防止策を行う。

 国民生活センターでは、専門家のコメントとして、前歯が生え始める生後10カ月ごろの乳児は、歯ぐきでつぶしながら物を食べることができるものの、ほぼ咀嚼せずに丸飲みしているため、口に入れた物を喉に詰まらせることがよく起こると警鐘を鳴らす。1歳前後の乳幼児に食事を与える際は、1.5センチ以下に細かくしてあげるようにし、多くの物が口に入った状態にしないよう、注意が必要だとしている。

あなたへのお薦め

 
特集