共通テストの「情報」を受験生に 国大協が結論持ち越し

 全国の国立大学などから構成される国立大学協会(国大協)は11月12日、今年度の第2回総会を都内で開き、2025年から大学入学共通テストに追加される「情報」を国立大の受験生に課すかどうかについて、来年1月に予定されている次回総会まで結論を持ち越す方針が入試委員会から報告された。

 新学習指導要領に移行する来年度の高校1年生が受験することになる25年1月実施予定の共通テストでは、出題教科・科目も新学習指導要領に合わせ7教科21科目構成となる。新たに教科として「情報」を出題し、その内容は新学習指導要領で必履修科目となった「情報Ⅰ」から出題されることとなった。
 一方で、25年実施の共通テストには、高校既卒者など、現行の学習指導要領で学んだ受験生も含まれることから、その経過措置案が、大学入試センターから国大協に示されていた。

「情報」を受験生に課す案について結論先送りが報告された国大協総会

 これに対し国大協では▽現行学習指導要領でいずれかを選択することになっている「社会と情報」および「情報の科学」の履修者も答えられる問題とするか、選択問題の設定が行われること▽現行学習指導要領に基づく問題と、新学習指導要領に基づく問題で難易度に差が出ないようにし、一定の平均点差が生じた場合には、得点調整を実施すること▽現行学習指導要領を履修している高校生に対して、「情報」が出題されることを十分に説明すること――を要望した。

 国大協では第2回総会をめどに、入試委員会を中心に国立大の受験生に原則として「情報」を課す方針について協議を続けていたが、要望に対して大学入試センターから対応方針が示されなかったため、結論を来年1月の第3回総会まで先送りすることにした。総会では、この報告に対して意見は出なかった。

 また、総会に参加していた大学入試センターの担当者からは、現在も検討中であることが報告され、「適宜早めにお知らせをしていきたい」と説明があった。

 総会後の記者会見で、国大協会長の永田恭介筑波大学学長は「われわれは『情報』自体を懸念しているわけではない。過年度の情報関係を学んだ方々(現行学習指導要領で学んだ受験生)と、『情報Ⅰ』を学んだ方々の間の差をどう埋めるか。この問題の具体的なポイントが出てきていない」と話し、大学入試センターに早急な回答を求めた。

 また、これらの問題がクリアされれば、国立大学は原則として「情報」を受験生に課し、現在の5教科7科目を6教科8科目とする考えについても改めて強調した。

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