大学入学までの費用負担が増加 パソコン購入など影響か

 全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が今年春に新入生の保護者に行った調査の結果で、入学までにかかった費用は国公立が平均183万4300円、私立は平均202万700円に上り、いずれも前年を上回っていたことが、このほど分かった。出願費用などが減った一方で、教科書・教材購入費用などが増えたほか、オンライン授業に対応するためのパソコン購入なども負担になったとみられる。また、「大学に期待すること」は、「専門知識の教育強化」や「社会人としての一般教養の教育強化」などの回答がおしなべて前年より増え、大学への期待が全体的に高まっていることがうかがえる結果となった。

 同調査は今年4月から5月にかけて、全国の新入生の保護者を大学生協の名簿から抽出して実施。126大学1万8907人(回答率28.7%)から回答があった。

 調査結果によると、入学までにかかった費用は、国公立が平均183万4300円で前年より6万2800円増加、私立が平均202万700円で13万3200円増加し、いずれも負担が重くなっていた。「出願にかかった費用」や「受験のための費用」は前年を下回ったが、「教科書・教材購入費用」が国公立、私立とも1万円前後増えたほか、「その他の費用」が国公立で2万5700円、私立で3万1900円増えた。

 これに関連して「予定と違って困ったこと」を尋ねた質問(複数回答)では、「教科書や教材、パソコンなどの費用が高かった」が36.2%と最多で、次いで「家賃や新生活用品の費用が高かった」が21.9%となっており、大学でオンライン授業が広がったことに伴うパソコン購入なども保護者の負担につながったとみられる。

 一方、「大学に対して期待すること」(複数回答)は、「専門知識の教育強化」(71.5%)をはじめ、「社会人としての一般教養の教育強化」(55.3%)、「就職のための支援強化」(54.1%)が高かったのをはじめ、「基礎学力の教育強化」(34.3%)や「授業料減免や奨学金などの経済的支援」(27.1%)など、同団体が選択肢として挙げた全ての項目で前年より数値が上がっていた。

 こうした結果について、同団体は「コロナ禍の影響もあって、パソコンや暮らしのために必要な物品購入などで負担が増しているのではないか。また、社会的な不安も続いている中、大学への期待が以前にも増して高まっていると考えられる。今回の調査結果を踏まえて、各大学単位で新入生や来年の入学生に必要なサポートを考えていきたい」と話している。

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