外務省職員に「進路相談」 岡山県立玉島高でオンライン講座

 岡山県立玉島高校(甲本龍平校長、生徒724人)は11月18日、外務省の職員をゲストに招いた「外務省オンライン高校講座」を開催した。同省広報室の中房丙后(へいご)氏が、外務省の役割や海外での勤務経験について話したほか、有志の生徒が参加した座談会では高校生から進路相談が寄せられるなどした。

 同校の生徒はグーグルミートで各教室をつないで参加。講演では、発展途上国の開発協力や日本文化の普及活動など、外務省の多岐にわたる業務が紹介された。

講座では中房氏が体験を交えながら、海外で働くことについて説明した

 また中房氏は米国やフィリピンなど5カ国で駐在した経験を踏まえ、自らの体験を交えながら高校生に語り掛けた。業務で訪れたパリのユネスコ本部や世界遺産のアンコールワットの写真と共に、当時のエピソードや食事などを紹介すると、生徒は興味深そうに聞き入っていた。

 カナダのサレークリスチャンスクールと姉妹校提携を結ぶなど、国際交流に力を入れる同校。海外で働くことを夢見る生徒に向けて、中房氏は「海外で働くと、日本の当たり前が当たり前でないと分かり、改めて日本の良さに気付く。文化の違いを感じながら働くことは、とてもいい経験だった」と語った。

 さらに有志の生徒17人が参加した座談会では、高校生から講座内容や学校生活を踏まえた率直な質問が多数寄せられた。

 英語や国際関係の大学に進みたいと話す生徒からは「英語が好きなだけで、得意ではないので不安な気持ちがある」と進路についての相談があった。それに対して中房氏は「やりたいことをやるのが一番。好きであれば、上達する。海外といっても語学だけでなく、比較文化や国際交流など幅広くあるので、何に焦点を当てて学んでいくか考えてみてはどうか」と力強く後押しした。

 他にも「コロナ禍の外交で大変なことは?」という質問があり、「対面で物事が進まなくなったこと。ODA(政府開発援助)やNGO(非政府組織)は現地に赴いた支援がメインだったが、それが難しくなってしまった」と、最新の外交課題について触れる場面もあった。

 外務省の高校講座は、全国の高校で年間130回ほど実施されている。外務省の職員が実際に学校を訪れるほか、コロナ禍の影響でオンラインでも開催されている。

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