子供支援へ給付やデータ連携 野田少子化相が政策パッケージ公表

 野田聖子少子化担当相は11月19日、同日の臨時閣議で決定した55兆円余りの新たな経済対策に盛り込まれた「こどもに関する政策パッケージ」の内容を明らかにした。子育て世帯への給付や、子供に関する福祉や教育など各種データの連携によるプッシュ型支援の実証事業などが盛り込まれた。臨時閣議後、野田少子化担当相は「少子化の進行や虐待など子供を巡るさまざまな課題が深刻さを増しており、喫緊の課題に対し、早急にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。

こども政策パッケージについて述べる野田少子化担当相

 「こどもに関する政策パッケージ」は、政府が6月にまとめた「骨太の方針」で、子供・子育てに関する包括的な政策パッケージの策定が盛り込まれたことを踏まえてまとめられたもので、野田少子化担当相は今月2日、内閣官房に策定を急ぐよう指示していた。

 主な内容としては、所得制限を設けて18歳以下の子供に10万円相当を給付する「子育て世帯への給付」や、コロナ禍で経済状況が厳しい学生たちに学びを継続するための10万円を給付する緊急給付金などが盛り込まれた。また、政府のデジタル臨時行政調査会で、貧困や虐待などから子供たちを守るデジタル基盤の整備を急ぐ方針が示されたことも踏まえ、教育や福祉、医療など子供に関するデータを連携させてプッシュ型で子供を見守るシステムを整備し、実証事業を前倒しで進めることになった。

 野田少子化担当相は、「結婚・妊娠・出産への支援や子育て世帯への経済的支援、貧困や虐待など困難を抱える子供や家庭への支援など、前倒しで当面実施する施策を取りまとめることができた。広範囲に速やかにまとめた施策は全て重要なものであり、とりわけ困難を極めている方たちに政策をしっかりと届けられるよう取り組みたい」と強調した。

 新たな経済対策に盛り込まれた「こどもに関する政策パッケージ」の主な内容は次の通り。

【こどもに関する政策パッケージ】(経済対策関係)

 わが国の有事とも言うべき少子化の進行·人口減少の課題、そして、虐待を始めとする子どもを巡るさまざまな課題は、今般の新型コロナの影響でさらに深刻さを増しており、これらの喫緊の課題に対し、政府を挙げてできることから早急に取り組んでいく必要があり、経済対策を踏まえ、前倒しで当面実施する施策についてとりまとめた。

主な事項
・子育て世帯に対する給付(仮称)
・新型コロナの影響により厳しい状況にある学生等の学びを継続するための緊急給付金
・結婚子育てに関する地方公共団体の取り組みに対する支援(地域少子化対策重点推進交付金)
・子供の未来応援地域ネットワーク形成支援(地域子供の未来応援交付金)
・市区町村における家庭·養育環境支援の強化(新規事業のモデル実施)
・障害児に対する支援の充実(医療的ケア児支援センター開設支援等)
・こどもに関する各種データ(保育·福祉·医療·教育等)の連携による支援(プッシュ型の取り組みに活用する実証事業の支援)

あなたへのお薦め

 
特集