小学生の使った鉛筆を肥料にして学校へ 品川区で実証実験

 小学生にとって身近な鉛筆から資源循環を考えてもらおうと、東京都品川区内の小学校などでこのほど、使用済みの鉛筆を再利用する実証実験が企業と連携して始まった。従来の鉛筆はバイオマス発電に、使い終わると芯がなくなる鉛筆は、回収した後に棒状肥料に加工されて各学校に送られ、植物栽培などに活用されるという。

 実証実験は、同区内に本社がある三菱鉛筆が区教委に提案して実現。同社が開発した、鉛筆の後端部分に芯が入っていない「フォレストサポーター鉛筆」を児童1人当たり5本、区立小学校・義務教育学校計11校に提供する。

実証実験に参加する学校に設置される「ペンシルポスト」(品川区提供)

 同時に、各学校と品川郵便局に回収箱の「ペンシルポスト」を設置し、日本郵便の配達車両を活用して運搬する。「ペンシルポスト」では、従来の末端まで芯がある鉛筆とフォレストサポーター鉛筆を分けて回収。従来の鉛筆はバイオマス発電に活用し、フォレストサポーター鉛筆は園芸用品や種苗の製造販売を手掛ける「サカタのタネ」が棒状肥料に再生した後、各学校に還元される。

 品川区教委の有馬勝庶務課長は「いろいろな縁があって実現したプロジェクトで、実証実験を行う学校からは、子どもたちの環境教育に役立てられると好意的な声が寄せられている。ペットボトルや新聞紙と同じように、子どもたちが使っている鉛筆もリサイクルできることを知り、資源循環を考えるきっかけになれば」と期待を寄せる。

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