新入生にランドセルを配布 埼玉県秩父市が補正予算案で

 家庭の経済的な格差を学校生活に反映させないようにしようと、埼玉県秩父市は11月24日、2023年度に市立小学校に入学する新1年生に、ランドセルを配布するための今年度補正予算案を市議会に提出した。4月に当選した北堀篤市長の公約を受けた施策だが、保護者からは「現物よりもお金で」という声も挙がっている。

 同市では、予算を早めに確保する目的で、支出が次年度にまたがる債務負担行為により、23年度に市立小学校に入学する予定の児童395人分に当たる1975万円の補正予算案を市議会に提出。22年度の新入生については、すでにランドセルを予約・購入している家庭もあることを踏まえて、1人当たり5万円の入学準備祝金を支給することが、9月に成立した補正予算で決まっている。

 市教委によると、ランドセルは全て同一のタイプだが、色は6種類程度の中から選択できる予定で、各小学校で入学前に行われる「一日入学」までには家庭に届けられるようにする。6月に保護者にアンケートを行ったところ、「市長が公約で掲げていたことを知らなかった」「現物よりもお金で配ってほしい」といった声も寄せられたという。

 市教委の担当者は「ランドセルを市に頼まずに各家庭で購入する場合もあるので、必ずこのランドセルでなければいけないということではないが、『家庭の事情に関係なく、色は違っても同じランドセルで』という市長の思いがある」と話している。

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