GIGA特別講座、3回目は深海探査 同時双方向でクイズ回答

 GIGAスクール構想による1人1台端末と高速大容量通信環境の活用に取り組む中、文科省は11月30日、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査研究船と学校などをつなぎ、深海無人探査機による実験や探査の様子を教室に届ける特別講座を、来年1月18日午後2時から実施することを明らかにした。対象は小学校高学年だが、小学校低中学年や中学生など誰でも参加できる。所要時間は45分間。深海について研究員が解説するほか、海や環境を巡るクイズに児童生徒がそれぞれの端末から回答するなど、同時双方向型の配信が行われる。GIGAスクール特別講座の実施は今回で3回目となる。

7月、国際宇宙ステーション(ISS)と結んで行われたGIGAスクール特別講座の様子(東京都港区の麻布小学校)

 特別講座の名称は「GIGAスクール特別講座 ~教室から深海探査につながろう!~」。深海無人探査機「ハイパードルフィン」がリアルタイムで映し出す深海の中継や、深海環境を理解するための実験を実施。東北海洋生態系調査研究船「新青丸」と陸上にいる研究者が、深海の世界と私たちとの関わりなどについて解説する。また、研究者がクイズを出題し、児童が1人1台端末で回答することを通じて、環境や生物教育の動機付けを図る。深海研究の専門家である野牧秀隆・JAMSTEC主任研究員が講師を務める。

 参加希望者はJAMSTECがライブ配信する内容をYouTubeで視聴する。事前申し込みは不要。出題されるクイズへの回答や質問などは、当日公開されるURLからGoogleフォームで記入する。当日の配信内容は、終了後、アーカイブとしても公開される。文科省は11月25日付で、特別講座の配信内容や参加方法などについて、都道府県教委などに事務連絡を出した。

 GIGAスクール特別講座は、今年7月に国際宇宙ステーション(ISS)と結び、滞在中だった星出彰彦宇宙飛行士が講師となって第1回を実施。9月には第2回として南極の昭和基地とつなぎ、阿保敏広越冬隊長らがオゾンホールの解説や屋外実験などを行った。文科省によると、ライブ配信には、第1回に1万人、第2回に8000人の児童生徒らがそれぞれアクセスした。同時双方向で答えるクイズにも、第1回で4800人、中学生が対象だった第2回で7400人が回答しており、1人1台端末と高速大容量通信環境を活用している様子がうかがえる。

 末松信介文科相は11月30日の閣議後会見で、第3回の特別講座について「リアルタイムで海深くの探査機とつながることができる、またとない機会。子供たちに深海の魅力を感じてもらうと同時に、海洋プラスチックなど、海が抱える問題に理解を深めていただきたい」と述べ、特別講義への参加を呼び掛けた。

 参加方法などの詳細は文科省のホームページで確認できる。

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