親世代より経済が良くなると思う 日本の若い世代は最低

 国連の世界子どもの日(11月20日)に合わせ、ユニセフ(国連児童基金)はこのほど、日本を含めた世界21カ国を対象に初めて行った「変わりゆく子ども時代プロジェクト(原題:The Changing Childhood Project)」の調査報告書を公表した。今の子どもたちが大人になったときに、親世代より経済状況が良くなっていると考えている若い世代の割合は、日本が参加国中で最低となった。

 調査は▽アルゼンチン▽バングラデシュ▽ブラジル▽カメルーン▽エチオピア▽フランス▽ドイツ▽日本▽インド▽インドネシア▽ケニア▽レバノン▽マリ▽モロッコ▽ナイジェリア▽ペルー▽スペイン▽英国▽ウクライナ▽米国▽ジンバブエ――の各国に暮らす2万1000人以上を、15~24歳の若い世代と40歳以上の年上世代に分けて、それぞれの世代の世界に対する見方や現代の子ども時代を分析した。

 その結果、若い世代は年上世代よりも、国や地域の一員というよりも、国際社会の一員であるという認識が強く、ほぼ全ての国の若い世代の大多数が、各国政府が単独ではなく他国と協力して活動すれば、新型コロナウイルスのような脅威から自国を守ることができると答えていた。

 また、低・中所得国に住む若い世代の6割は、自国の子どもたちは親世代よりも経済的に恵まれた生活を送ることができるだろうと考えている一方で、高所得国に住む若い世代では、今後の経済発展をほとんど信じていない傾向が明らかとなった。さらに、若い世代の6割が、現代の子どもたちは親よりも成功しなければならないプレッシャーに直面していると回答した。

 日本の状況に着目すると、毎日インターネットを使うと答えた割合は、若い世代が96%、年上世代が58%で、この差は21カ国中で最も大きかった。また、世界は世代を追うごとに良くなっていると考える割合は、若い世代が63%、年上世代が26%で、この差も参加国中最大だった。

 一方で、今の子どもたちが日本で大人になったときに、親世代より経済状況が良くなっていると考えている割合は若い世代が28%、年上世代が22%で、若い世代では参加国中最も低かった。

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