デンマークと日本の小学生 アンデルセンを縁に遠隔授業

 アンデルセンの童話を縁にこのほど、大分県玖珠町立森中央小学校(御手洗小百合校長、児童222人)の6年生と、デンマークのヘルシンゲ市にあるノースチャーネ小中学校の6年生が交流する遠隔授業が行われた。森中央小の児童は、同町出身の児童文学作家で、童謡「夕やけ小やけ」の作詞で知られる久留島武彦について紹介したり、英語でお互いの学校生活について質問を投げ掛けたりした。

 ICTや体験活動を取り入れた郷土学習に力を入れる同小では、久留島について道徳や国語、総合的な学習の時間を使って、言葉や作品に親しんだり、久留島の生き方に学んだりする活動を行ってきた。その成果を踏まえ、日本のアンデルセンと呼ばれた久留島について、アンデルセンの母国であるデンマークの人たちに知ってもらいたいと、今回の交流授業が企画された。同町教委からの依頼を受けて英国やデンマークの日本大使館の関係者が奔走した結果、普段からジャパンデーを実施するなど、日本文化に関心の高いノースチャーネ小中学校に白羽の矢が立った。

デンマークの小学生と英語で交流する森中央小の児童ら(YouTubeで取材)

 授業では、同小とノースチャーネ小中学校をビデオ会議アプリでつなぎ、動画でそれぞれの学校生活について紹介したり、久留島の生涯について解説したりした。その後、それぞれ少人数のグループに分かれると、同小の児童はGIGAスクール端末を使って、ノースチャーネ小中学校の児童と英語でコミュニケーションし、アンデルセンの童話や、それぞれの学校のことについてやりとりをした。

 授業後には、ノースチャーネ小中学校からお互いにクリスマスカードを交換することが提案されたほか、年明けにはノースチャーネ小中学校の児童がアンデルセンについて紹介する2回目の授業が予定されているという。

 御手洗校長は「授業後に子どもたちから『もっと話したかった』『もっと練習をしておけばよかった』などの感想が聞かれ、予想以上に積極的にコミュニケーションをしていた。アンデルセンと久留島をきっかけに、デンマークの子どもたちとさまざまな形で交流が続いていけば」と、今後の展開に期待を寄せた。

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