落語で海洋問題を考える授業 ココリコ田中さんも登場

 海洋を巡るさまざまな問題に関心を持ってもらおうと、東京都足立区立千寿本町小学校(増田好範校長、児童384人)で12月7日、落語家による新作落語を聞きながら、2050年の海の姿について考える授業が行われた。スペシャルゲストとして、お笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんも登場し、児童らに海の生き物クイズを出題。子どもたちは笑いながらも真剣に、海の未来について想像を膨らませていた。

 4年生を対象にしたこの授業は、日本財団による「海と日本プロジェクト」の一環として実施された。

子どもたちに海の生物クイズを出すココリコの田中さん(日本財団提供)

 授業の導入で落語家の三遊亭朝橘(ちょうきつ)さんが、2050年の海をリアルに再現した水族館を舞台とした新作落語「未来の水族館」を披露。未来の水族館の来場者とスタッフのやりとりを、「こちらが2050年の北極を再現したものです」「あれ、これは何もない、ただ水が入っているだけの水槽じゃない」「2050年は北極の氷が溶けてなくなっているんです」「それならシロクマはどうなるの?」「『くまった』ことになりますね」などと軽妙に語った。

 そうして温暖化や海洋ゴミ問題などが深刻化した2050年の海の環境を子どもたちがイメージしたところで、環境専門家の井手迫義和さんと田中さんによる出前授業が始まった。魚類をはじめとする生物マニアで知られる田中さんは、子どもたちに「浦島太郎に出てくるカメは、オスかメスか」「ジンベエザメは何匹くらいの赤ちゃんを産むと考えられているか」など、とっておきのクイズを出題した。

新作落語「未来の水族館」を、子どもたちを前に演じる三遊亭朝橘さん(同)

 その後、学校の近くを流れる荒川でたくさんのゴミが浮かんでいる様子がスライドで提示され、児童らはこのゴミがやがて海に流れ着いて海洋ゴミとなる問題を考えた。児童からは「今まで海や魚が好きだったけれど、知らないこともいっぱいあった。ゴミの問題も何ができるか、自分たちなりに考えていきたい」といった感想が聞かれた。

 授業後、田中さんは「こうして笑いの要素で大切なことを伝えられるのが、僕たちにできることだと思う。普段の生活でどのように関わっているかを考えることが大切で、私自身が子どもたちにクイズを出しながら、魚や海の環境を守る意識が高まった」とコメントした。

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