性別の思い込み、教員は大丈夫? 内閣府がチェックシート

 「男は仕事、女は家庭」といった性別に基づく無意識の思い込みが、個人の意欲や能力に応じた活躍を阻害する要因となることを踏まえ、内閣府は12月16日、こうした無意識の思い込みに気付くための「チェックシート」を公表した。同時に、それがなぜ問題なのかを解説した「事例集」も作成。内閣府は来年度から、これらを活用して地方自治体などへの啓発を進める予定で、担当者は「教育現場でも、無意識の思い込みが教員から子供たちへと再生産されていくことがある。教育関係者への周知も進めていきたい」と話している。

 内閣府が作成したチェックシート=図表=は、自分がそうだと思う項目にチェックを入れる形式。職場での性別に基づく思い込みのほか、家庭や教育、地域などでの思い込みも判定できる。「人により程度は違うが、1つでもチェックが入ったら、無意識の思い込みがある可能性がある。それに気付くきっかけになれば」と内閣府の担当者は話す。

内閣府が作成したチェックシート。項目横のAは職場、Bは家庭・教育・地域・その他のカテゴリーを表す

 教育関連では、「女性には高い学歴やキャリアは必要ない」「女性に理系の進路(学校・職業)は向いていない」の2項目を取り上げた。先だって行われた内閣府の調査では、女性の約3割が「サポートに回るべきだ」、約2割が「理系の進路は向いていない」という思い込みの決め付けを受けた経験があると回答していた。

 また事例集では、「女性の幸せは結婚や出産にあるのだから、学歴は関係ない」といった考えの中で育ってきた女性が「高学歴はいらない」と自ら考えてしまう問題や、周囲の女子の進学動向や親の意向、身近なロールモデルの不在などにより、理工系分野を専攻する女子が少ないという実態を取り上げている。

 内閣府は「性別による無意識の思い込みはまだまだ根強く、それに基づく働き方や慣習・慣行が見られるが、一人でも多くの人が、そのことに気付くことが重要」と指摘している。

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