特異な才能のある児童生徒の困難 対応策を有識者会議で議論へ

 特異な才能を持つ児童生徒への指導の在り方を検討している文科省の有識者会議は12月17日、今後の検討の方向性や議論すべき論点をまとめたメモを公表した。多様な児童生徒に応じた教育を実現するという基本的なスタンスの一環として指導・支援を検討し、特異な才能のある児童生徒が学習生活や学校生活で困難が生じている場合への対応策などについて議論を進める。同会議は年明け以降に引き続き議論を行い、来年中に最終取りまとめを行う方針。

 「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」は、2021年1月の中教審答申で、知能指数が高い子供や才能と学習困難を併せ持つ児童生徒への教育が米国などでは活発なのに対し、日本では議論が十分に行われていないと指摘されたことを受けて、専門的な検討を進めるために設置された。会議はこれまでに6回開かれ、特異な才能のある児童生徒本人へのアンケートや、教育現場で行われている支援策の報告などを基に意見が交わされ、論点が整理された。

 今後の検討の方向性としては、特定の基準で才能を定義し、当てはまる児童生徒のみを特別に取り扱うことはせず、多様な一人一人の児童生徒に応じた教育の在り方をいかに実現するかという議論の一環として、特異な才能のある児童生徒への支援策を考えることを基本的なスタンスとした。
 また、教師の長時間勤務の状況が深刻である中、学校外の学びの場など、学びの支援策を幅広く検討することが必要だとも指摘。その上で議論すべき論点として、▽特異な才能のある児童生徒が学習活動に困難が生じている場合の対応策▽学校生活に困難を感じている場合の対応策▽前記の対応策を可能とするために必要な環境や体制整備――などを挙げている。

 具体的には、学校の授業での教材や指導方法の工夫にはどんなものがあるかをはじめ、学校外の学びの場を活用する方法、才能と障害を併せ有する場合にどんな対応ができるか――など。また、こうした支援策を考える上で学校や教委にどんな支援や体制整備が必要か、保護者へのサポートにどんな方策があるかも検討することにしている。

 同会議では、こうした論点について年明け以降も引き続き議論し、来年中に有識者会議としての取りまとめを行い、今後の政策などに生かす方針。

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