大学進学率54.9%、過去最高を更新 学校基本調査確定値

 2021年度の大学への進学率は前年度から0.5ポイント上昇して54.9%となり、過去最高を更新したことが、文科省が12月22日に公表した学校基本調査(確定値)で明らかになった。短大・専門学校なども含む高等教育機関への進学率は0.3ポイント上昇して83.8%で、同じく過去最高だった。大学の学部卒業者の進路を見ると、就職率は前年度から3.5ポイント低下し74.2%となって2年連続で低下した一方、大学院などへの進学率は、リーマンショックの影響を受けた10年3月以来、11年ぶりに上昇し、前年度から0.5ポイント上昇して11.8%となった。

 高等教育機関の種類別に高校生の進学率を見ると▽大学(学部) 54.9%(前年比0.5ポイント増)▽短大(本科) 4.0%(同0.2ポイント減)▽専門学校 24.0%(前年と同じ)=グラフ参照。それぞれの進学率は、入学者数を18歳人口で割って算出する。

グラフ=高等教育機関への入学状況(過年度高卒者等を含む)

 高校生の進学率について、文科省は「大きな傾向で言えば、大学学部を志願する学生が増加傾向にあると捉えている。高校卒業者の就職率が下がっているところもあり、コロナ禍で雇用環境の見通しが不透明な中、就職を見送って進学を選択する学生も一定程度いたと考えている」(総合教育政策局調査企画課)と説明。20年4月に始まった高等教育の修学支援制度の影響についても「経済的に困難な状況であっても、修学支援制度によって、学びを諦めずに進学を選択した学生も一定程度いると捉えている」としている。

 大学の学部卒業者の進路で、就職率が2年連続で低下する一方、大学院等への進学率が11年ぶりに上昇に転じたことについては、文科省は「新型コロナウイルス感染症による求人数の減少などが要因の一つとみている。ただ、リーマンショックの影響を受けた10年3月の卒業生のときに比べれば、就職率の落ち込みは小さいのではないか」との見方を示した。

 就職率は、修士課程や博士課程の修了者でも低下している。修士課程修了者の進路では、就職率は前年度から2.1ポイント低下して75.8%となって2年連続で低下した一方、大学院等への進学率は同じく0.3ポイント上昇して10.1%となった。博士課程修了者の進路では、就職率は前年度から1.4ポイント低下して68.4%となり、8年ぶりの低下となった。

 また、初等中等教育機関と高等教育機関を合わせた女性管理職の割合は、前年度から1.2ポイント上昇して31.3%となり、過去最高を更新した。

 学校基本調査の速報値は今年8月に公表されており、今回は確定値として一部の数値を更新した=表参照。

表=初等中等教育機関・専修学校・各種学校の学校数、在学者数、教員数

 同調査は学校教育行政に必要な基本的事項を明らかにすることを目的に、1948年度以来、毎年実施している。初等中等教育機関・専修学校・各種学校の学校数、在学者数、教員数については8月に速報値を公表しており、今回が確定値となる。そのほかの大学進学率などの数値は今回初めて公表された。

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