子どもの体重が減少した 困窮するひとり親家庭の1割超

 経済的に困窮しているひとり親家庭で、昨年11月中に子どもの体重減少があったと答えた割合が1割を超えていたことが、ひとり親の支援活動を行う「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の新たな調査で、このほど明らかとなった。子どもが「学校に行きたがらなくなった、行かなくなった」という声も3割あり、長期化するコロナ禍によるひとり親家庭の家計へのダメージが、子どもの心身の健康をむしばんでいる実態が浮き彫りとなった。

昨年11月中にあった、子どもや子育てに関する困りごとや悩み(複数回答)

 調査結果によると、小学生以上の子どもがいる1275世帯に、子育てに関する困りごとや悩みについて複数回答で尋ねたところ、11月中に子どもの体重が減ったと回答したのは13.2%に上った。

 また、「ゲームの時間が長い」(64.1%)や「スマホの使用時間が長い」(61.9%)など、スクリーンタイムに関する内容が多く挙がったほか、「習い事をさせてあげられない」(60.5%)、「時間がないなどの理由で、子どもの勉強をみてあげられない」(59.4%)、「学校の学習についていけていない」(44.1%)など、学習面での懸念も多かった。

 「学校に行きたがらなくなった、行かなくなった」という不登校リスクも30.2%あった。

 体重の減少については、同じ「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が実施した母子家庭へのパネル調査で、学校給食がなかった2020年8月などで、小学生の子どもの体重が減少した割合が東京都内で11%を超えるなどしていた。今回の調査とはサンプルが異なるものの、学校給食が提供されている11月であっても、子どもの体重減少が13%以上報告されている状況は、コロナ禍が続く2021年も続いている可能性がある。

 調査プロジェクトのメンバーである湯澤直美・立教大学コミュニティ福祉学部教授は「コロナの長期的な影響が子どもの心身に及んでいる一端を示している数字だ。中学生以上では給食が必ず全ての中学校で提供されているわけではないので、全国で統一的に提供できるようにするなどの必要性も含めて、検討するべきだ」と話す。

 調査は「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が実施している食品支援を受けたひとり親世帯を対象に、昨年11月27日~12月3日にインターネットで実施した。

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