共通テスト1月15日から 文科相、直前の救済策に理解求める

 明日1月15日から始まる大学入学共通テストに先立ち、末松信介文科相は14日、新型コロナウイルス感染者への救済策を試験直前に公表したことについて、閣議後会見で説明した。文科省は今週11日に、共通テストの本試験・追試験ともに受験できなかった受験生は、各大学の個別試験のみで合否判定するなどの対応を各大学に要請。「直前にルールを変えることは好ましくないが、オミクロン株が昨年の12月末から急拡大した。事態が変われば、そのつど判断をするのが政治だ」と理解を求めた。

受験機会の確保に理解を求める末松文科相

 末松文科相は「これほどオミクロン株の感染が急拡大することは想定していなかった。明日から始まる共通テストにおいても、これから予定されている追試験においても、その時点で一体どれくらい感染が広がるかは、測りかねている。そのつど判断をすることについては、間違っていないと思っている」と、感染の急拡大を踏まえた措置であると説明。

 また意図的に共通テストを受験しない者が出るなど、公平性が失われることを懸念する声に対しては「共通テストを受けた他の受験生の能力と比較して、十分それを上回る能力を有するかどうか、慎重かつ厳格に判定する」と強調。「通常の受験生とは別の定員枠で入学を認めており、一般の受験生の合格枠が減ることはない。受験機会を最大限確保して、受験生の不安をできる限り解消することを優先したものであるということを理解いただきたい」と述べた。

 末松文科相はさらに、「コロナに感染して受験できなかった受験生に、『今年はあきらめて、浪人しなさい』などということを、私は言いたくない。試験(問題)は簡単に作れるものではなく、ものすごい作業時間がかかることも知っている。そういうあらゆる要素を考えた上での判断だ」と、一人でも多くの受験生に受験機会を確保することの重要性を訴えた。

コロナ禍の共通テスト、注意点は

 今年の共通テストは本試験が1月15・16日に行われる。当日、病気やけが、試験場に向かう途中の事故、その他やむを得ない事情で試験を受験できない場合は、29・30日の追試験の対象となる。試験当日、発熱・せきの症状があるなど体調不良の場合は、無理して受験せず、追試験の受験を申請することとされている。試験中に体調が悪くなった場合は、監督者に申し出て、その指示に従う(追試験の受験申請をする場合がある)。

今回の共通テストにおける新型コロナウイルス感染者、濃厚接触者の対応

 新型コロナウイルスに感染した、または濃厚接触者となり別室受験の条件を満たすことができないことを理由に、本試験・追試験いずれも受験できなかった者や、本試験・追試験のいずれかが新型コロナウイルスを理由に受験できず、もう一方の試験も病気・けがなどで受験できなかった場合は、大学の個別入試のみで合否判定する例外的な措置の対象となる。新型コロナウイルス以外の理由で、本試験も追試験も受験できなかった場合は対象外。

 新型コロナウイルスの濃厚接触者で、初期スクリーニングの結果が陰性、受験当日も無症状の場合は別室受験が可能。試験会場までの移動に自家用車やレンタカーが使えない場合は、タクシー、ハイヤー、海上タクシーが利用できるが、▽感染対策を講じている事業者の車両を利用すること▽利用車両が特定できるよう、予約を行うこと。その上で、他の乗客と乗り合わせずに利用をすること――が条件。

 大学入試センターはそのほかにも、雪や事故などで交通機関に遅延・運休が生じることがあるとして、時間に余裕を持って試験場に向かってほしいとしている。また、交通機関に遅延・運休が生じた場合、試験場で試験開始時刻の繰り下げを行うことがあるため、まずは受験票に記載されている「問い合わせ大学」へ連絡し、試験場に向かうよう呼び掛けている。

 新型コロナウイルスに関連したQ&Aは大学入試センターのウェブサイトで確認できる。

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