大学生の就職内定率は83% 新卒採用増などで微増

 文科省と厚労省が1月14日に公表した「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(昨年12月1日時点)」によると、大学生の就職内定率は83.0%で、コロナ禍の影響で落ち込んだ前年同期より0.8ポイント上昇した。短期大学や専門学校も同じく上昇したが、高等専門学校はマイナスとなった。就職内定率が全体的に前年よりやや回復基調にあることについて、文科省はコロナ禍で企業が採用を抑制した前年に比べて新卒採用計画を増やしたことや、学生側もオンライン面接などの準備を早めたことが要因ではないかと分析している。

 調査結果によると、大学の就職内定率(昨年12月1日時点)は、国公立大学が86.3%(前年同期より1.5ポイント減)、私立大学は81.9%(同1.5ポイント増)で、大学全体では83.0%(同0.8ポイント増)となった。大学以外では、▽短大 62.8%(同5.2ポイント増)▽高等専門学校 91.2%(同5.9ポイント減)▽専門学校 70.2%(同5.8ポイント増)――となり、高等専門学校以外は、コロナ禍で大きく落ち込んだ前年から持ち直す動きが見られた。

 地域別に見ると、▽北海道・東北 78.1%(同5.9ポイント減)▽関東 86.7%(同3.3ポイント増)▽中部 83.7%(同3.5ポイント増)▽近畿 82.4%(同0.1ポイント減)▽中国・四国 75.4%(同4.2ポイント減)▽九州 82.0%(同2.2ポイント増)――となった。関東と中部、九州地区で持ち直しの動きが見られたものの、北海道・東北、近畿、中国・四国地区は前年に続いて落ち込む結果となった。

 今回の結果について、文科省の担当者は「昨年度はコロナ禍による経済活動の制限で、企業が求人を抑えたことなどの影響を受けたが、今年度は企業が新卒採用計画を増やすとともに、オンライン面接導入などで学生側も準備を早めている。コロナ禍以前の水準とはならないものの、持ち直しの動きにつながっているのではないか」と分析している。

 同調査は全国の大学、短大、高等専門学校、専門学校など112校を抽出し、学生ら6250人を対象に電話や面接で実施した。短大は女子学生のみ、高等専門学校は男子学生のみを対象としている。

 文科省と厚労省は、各地で予定されている就職面接会や企業説明会の日程を都道府県ごとにホームページに掲載するなどして、学生の就職活動を支援していく。

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