共通テスト「暗記・再生型ではなくなった」 末松文科相

 大学入学共通テストの平均点が「数学Ⅰ・数学A」や理科の「生物」などで過去最低となったことを受け、末松信介文科相は1月21日の閣議後会見で、今回の出題傾向について、「単なる暗記再生型の出題ではなくて、共通テストが意図する能力を問う点がより明確になった。新しい流れができている」と評価した。設問内容に対する詳細な評価は、大学入試センターの問題評価・分析委員会が今年6月に公表する報告書を待つ考えを示した。

国会内で記者会見する末松文科相

 末松文科相は、平均点の低下と設問の難易度について聞かれ、「私も試験問題を拝見した。共通テストは、各教科、科目の特性に応じて、知識・技能のみならず、思考力、判断力、表現力を重視して評価を行うもの。全体的に、授業での学習のプロセスや日常生活の場面を題材にした問題、あるいはさまざまな資料や図から複数の情報を読み取って活用する能力を問う問題など、単なる暗記再生型の出題ではなく、共通テストが意図する能力を問う点がより明確になっている」と答えた。

 「われわれの時代は、ずっと押し込み型、暗記型で回答していることが多かった。そうではなくなり、新しい流れができている。難易度も含め、共通テストの目的に沿った出題がなされたかどうかについては、大学入試センターの自己点検評価と、高校の教員による第三者評価で専門的な評価がなされる」と説明。大学入試センターの問題評価・分析委員会が2月に始まり、報告書を6月に公表するとの見通しを示した。

 大学入試センターによると、今月15、16の両日に行われた共通テストでは、数学の「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」と理科の「生物基礎」「化学」「生物」、外国語の「フランス語」などで平均点が過去最低となった。このため、適切な難易度ではなかったのではないか、との見方が一部に出ている。

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