共通テストや主体性評価に不安 高校生と保護者に意識調査

 高校生も保護者も、大学入試共通テストで「思考力・判断力」が問われ、英語のリスニングが重視されていることや、大学の個別入試で主体性が評価されることへの不安が大きい。そうした結果が、リクルートと全国高等学校PTA連合会が2月2日に公表した「高校生と保護者の進路に関する意識調査」から浮かび上がった。その一方で、高校現場でICTを活用した学びが進んでいることへの実感も伺える結果もみられた。

 それによると、大学入試改革について、①総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)でも、学力評価が必須となる②調査書が変わり、「学力の3要素」全ての評価が記載される③英語はリーディング(100点)とリスニング(100点)の出題となり、これまでより「聞く」技能が重視される④各大学の個別入試では、筆記試験に加えて小論文や面接、ポートフォリオなどで主体性が評価される⑤「大学入試センター試験」が「大学入学共通テスト」に変わり、より「思考力・判断力」が必要なテストになる――の各項目での期待と不安を聞いたところ、生徒、保護者共に③、④、⑤で「期待できる」「不安はあるが期待が大きい」の合計よりも、「期待はあるが不安が大きい」「不安である」の合計が上回った(=グラフ)。

大学入試に関する期待と不安

 また、高校でのICTの活用状況では、「学校全体で組織的に活用を推進している」と回答したのは生徒の33.6%、保護者の25.8%、「学年や課程・学科・コース・教科単位で活用している」は生徒の26.2%、保護者の26.9%だった。高校でのICT活用で良かった点を複数回答で聞くと、生徒、保護者共に「オンラインで授業を受けることができた」や「学校からの連絡がメールなどのオンラインになった」「オンラインで宿題などの自宅学習が進められた」など、オンラインの有効性を実感しているのがうかがえる結果となった。

 調査は全国高等学校PTA連合会が依頼した北海道、山形、茨城、東京、新潟、三重、和歌山、島根、沖縄の9都道県の公立高校26校の2年生とその保護者に対して、昨年9月14日~10月28日に実施。高校生1815人、保護者1529人の有効回答を集計した。同調査は2003年から隔年で実施しており、今回で10回目となる。

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