当面の学校施設整備で目標示す 改修でも新築と同水準に

 個別最適な学び、協働的な学びなど、これからの教育に対応した学校施設の方向性を検討している、文科省の学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議の「新しい時代の学校施設検討部会」は2月3日、第9回会合をオンラインで開き、最終報告に向けた素案について協議した。最終報告の中に盛り込まれる予定の「新しい時代の学びを実現する学校施設整備の方向性(目標水準)」のイメージ例が提示され、長寿命化改修でも新築と同水準にすることを求めた、当面の学校施設整備の具体的なポイントが示された。文科省では最終報告を踏まえて学校施設整備指針の改訂も実施する方針で、この日の会合では、同指針の改訂案も提示された。

「新しい時代の学びを実現する学校施設整備の方向性(目標水準)」のイメージ

 これまでの議論や1月末に行われた調査研究協力者会議で出た意見などを反映させた最終報告の素案では、第3章で「Schools for the Future」をキーコンセプトにした「新学校施設ビジョン」を提示。これを踏まえて、どのような学校施設整備を目指すのか、2020年代の整備で重点化すべき方向性を「新しい時代の学びを実現する学校施設整備の方向性(目標水準)」として具体的に整理するとした。

 この日の会合で別添として示された目標水準のイメージ例では、学校施設を長寿命化改修する場合でも、物理的な不具合を直すのみならず、時代に応じた教育環境の水準に引き上げることが前提であるとし、耐震化やバリアフリー対応、脱炭素化の視点と、これからの教育に対応した柔軟で創造的な学習空間の視点を意識した整備を行うことを強調。

 例えば、可動間仕切りの設置や多目的スペースの整備、トイレの洋式化・乾式化、特別教室・体育館の空調整備、他の公共施設との複合化・共用化、自家発電設備・情報通信設備などの防災機能向上などを盛り込んだ。

 また、最終報告を踏まえ、学校施設整備指針の改訂案についても文科省から説明があり、GIGAスクール構想に伴い、無線LANやコンセント、遠隔会議システムなどのICT環境整備を進めるとともに、コンピューター教室は個別の端末では性能的に実現が困難な学習活動を効果的に行う空間として捉え直し、学校図書館と一体化した学習・情報センターとしての機能を持たせた計画とすることが望ましいといった点を盛り込むことが打ち出された。

 同部会は3月に予定している次回会合で、最終報告案を固める方針。

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