次の代へどう引き継ぐ? 生徒会のノウハウを各校で共有

 学校でリーダーとなる学年が代替わりを迎える4月を前にして、中学校や高校の生徒会では次のメンバーにどう引き継ぐかで頭を抱えている。そんな各校の悩みを話し合おうと、中学校や高校の生徒会メンバーがオンラインで集まり、引き継ぎのやり方についてノウハウを共有するイベントが2月6日に開かれた。実現できなかった公約、膨大な資料、そして伝統など、さまざまな課題が挙がり、参加した生徒らは、生徒会活動のバトンをどんな思いで次の学年に託すべきかを語り合った。

生徒会活動の引き継ぎについて意見を交わす参加者ら(Zoomで取材)

 「つなごう未来へのバトン~新しい生徒会活動に向けて~」というテーマで開かれたイベントは、生徒会活動に関わる生徒のスキルアップを支援する「生徒会会談」と、首都圏を中心とした高校の生徒会で構成される「首都圏高等学校生徒会連盟」が合同で企画し、全国各地から約20人の生徒会メンバーが集まった。

 参加者はグループに分かれて、それぞれの学校でどんな生徒会活動が展開され、次の代に業務をどのように引き継いでいるかを紹介し合った。

 ある私立校では、これまで生徒会が作成してきた過去の資料が代々引き継がれて残されているという。その学校の生徒は「何か改革をしようと思ったときに、過去の資料を調べると、同じようなことを提案していて、それがどうなったかが分かることもある。そういう歴史を継承していくのは大事だ」と話した。

 引き継ぎに際して新旧メンバーが合宿をしているという都内の私立校もあった。その学校の生徒は「生徒会は前年度と同じことをしていればいいわけではなく、新しくやりたいこと、やるべきこともある。でも、今やっていることを知らずに新しいことはできない。生徒会をどう動かしていくかのノウハウは伝えるけれど、引き継ぎありきの生徒会では新しいものは生まれない」と強調した。

 また、学校によってICTの活用も進んでおり、生徒会の資料のほとんどをクラウド化して管理していることが報告されたり、SNSを使った広報活動が提案されたりした。「コロナになる前の学校を知っている代だからこそ、コロナでどうしたのかと、以前はどうしていたかの2つをしっかり残していく必要がある」といった指摘もあった。

 首都圏高等学校生徒会連盟代表で埼玉県の栄東高校2年生の橋本真之介さんは「コロナ禍でパソコンやタブレットも身近になっている。さまざまな媒体で引き継ぎができるようになったので、どの学校もデジタルとアナログの両方を活用して引き継ぎを考えていることが分かった。いろいろなやり方が情報共有できたと思う」と手応えを感じていた。

 生徒会会談の代表で、東京大学教育学部附属中等教育学校2年生の上野友誠さんは「ちょうど各学校の生徒会が引き継ぎを考え始める時期だったこともあり、今回のテーマを企画した。引き継ぎをする前の代がどうするかも大事だが、引き継ぎを受ける次の代も自分から積極的に考えていくことが大切だと感じた」と話す。

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