コロナ禍続く大学生活の充実度 回復傾向も2年生に課題

 全国大学生活協同組合連合会はこのほど、昨年秋に実施した第57回学生生活実態調査の結果の速報値を公表した。新型コロナウイルスによるオンライン授業などの対応が2年目に入り、平均登校日数やサークル加入率は回復傾向にあったものの、大学生活の充実度では、1年目のコロナ禍で入学した2年生が特に低いという課題が浮き彫りとなった。

 それによると、大学生の平均登校日数は2021年が2.8日で、20年の2.0日よりも回復したものの、19年の4.4日と比べると依然として低く、大学ごとのばらつきも目立った。

 また、サークルに現在所属している割合を見ると、1年生が72.6%(前年比23.9ポイント増)、2年生が62.1%(同7.8ポイント減)、3年生が59.8%(同2.6ポイント減)、4年生以上が44.7%(同1.7ポイント減)で、1年生で大幅に改善した。その一方で2年生は「所属したことがない・今後も入らない」が25.3%を占めるなど、2年生は1年生のときにコロナ禍でサークルに入るタイミングを逃してしまったことが伺える。

学年ごとの大学生活充実度の推移(全国大学生活協同組合連合会第57回学生生活実態調査より作成)

 大学生活について「充実している」「まあ充実している」と答えた割合の合計は、1年生が80.6%(同24.1ポイント増)、2年生が70.8%(同6.3ポイント減)、3年生が78.9%(同2.6ポイント減)、4年生以上が84.5%(同1.9ポイント減)で、1年生は回復したものの、2年生以上は2年連続で減少した。

 調査結果について同連合会の中森一朗専務理事は「20年の調査に比べて多くの項目で回復している。危機的状況は脱したとも言えるが、19年の水準には達していない。去年よりはよくなったけれど、『自身の大学生活は充実しているとまでは言えない』というのが実感ではないか」と話し、特に2年生で人間関係づくりに悩んでいる学生が、就職活動などで社会に出ていくことへの支援策などを課題に挙げた。

 同調査は昨年10~11月に、全国の国公私立大学の学部学生にインターネットで実施。経年比較が可能なことなどを踏まえ、30大学1万813人から得た回答を分析した。

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