高校生ヤングケアラーを支援、SSW配置へ 大阪府教委

 大人に代わって日常から家族の介護や家事を担っている高校生のヤングケアラーを支援しようと、大阪府教委は2月8日までに、今春から希望する府立高校を対象に「スクールソーシャルワーカー(SSW)」を配置することを決めた。小中学校への配置はすでに進んでいるが、府教委が昨年、府立高校に通う生徒を対象に調査を実施したところ、深刻な実態が浮き彫りになり、全府立高校へと対象を拡大する。

 SSWは児童や生徒の相談に乗り、保護者や教員と協力しながら問題解決を図る専門職。府教委によると、172の府立高校のうちSSWを配置しているのは約2割の32校にとどまる。府教委が昨年、インターネットで実施した調査では、9割以上の府立高校にヤングケアラーがいることが判明。回答者全体の6.5%に当たる1312人が「世話をしている家族がいる」と答えるなど、生徒の実態把握の難しさが明らかになった。

 そこで府教委は今年4月以降、希望する府立高校にSSWを1人ずつ配置するほか、府教委に常駐して各校のSSWや教師らに助言する5人のベテランSSW「スーパーバイザー(SV)」も採用することにした。新年度予算案に約7150万円を計上し、2月の定例議会に諮る。

 府教委の高等学校課は「文科省の指導で小中学校へのSSWの配置はどの自治体でも進みつつあるが、遅れていた高校生の生活実態も見過ごせないと分かった。大阪府の特徴は、急に困った問題が生じSSWが対応できないような場合に備え、5人のベテランSⅤに府教委に常駐してもらうことで、漏れなくカバーできるように工夫したこと」と話している。

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