共通テスト問題流出「不正防止策を早期に検討」 末松文科相

 1月に行われた大学入学共通テストの問題が試験時間中に外部に流出した問題で、出頭した女子大学生らが書類送検されたことを受け、末松信介文科相は2月15日、大学入試での不正防止策を早期に検討するため、大学入学者選抜協議会を例年より早い3月末以降に、速やかに開催する意向を示した。

閣議後会見で、大学入試の不正対策について説明する末松文科相

 末松文科相は閣議後会見で、改めて今回の事件について「試験の公平性、公正性を著しく損なう事態であり、まったくもって許されない」と強調。今後の対応については、事案の詳細が解明された段階で大学入試センターと緊密に連携しながら、今年度の試験日程が終了する3月末以降、速やかに大学入学者選抜協議会を開催するとした。同協議会は例年5月に開催されている。

 情報技術を活用した不正防止策などについて、末松文科相は「有識者の意見も十分に聞きながら、来年度の大学入学者選抜実施要項の策定に向けてしっかりと検討していきたい」と話したが、具体策については「(外部との通信を遮断する)妨害電波などはかなり費用が掛かると聞いている。これまでは100人規模の会場に5~6人だった試験監督者の増員なども含め、どのような対策をとるのかを検討していく」と話すにとどまった。

 今年1月15日に行われた共通テスト本試験では、「世界史B」の科目で、電子機器を使用して問題が外部に流出する不正行為が発覚。それを受けて大学入試センターと文科省は、追試験や各大学の個別試験で不正行為の未然防止を徹底するよう、注意喚起を行った。今回の共通テストでは他にも、三重県でスマートフォンの使用による不正行為1件が発覚し、全教科の成績が無効とされた。

 大学入試センターは従前から、試験会場となる各大学に対して「監督者は、試験室内の巡視を十分に行うなどの方法により、不正行為の未然防止に留意するとともに、必要に応じて適宜注意を与えるなど試験の厳正な実施に最大限努めること」をマニュアルで示していた。

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