特別支援学校の教職課程コアカリ案 学生の負担にも配慮

 文科省の「特別支援教育を担う教師の養成の在り方等に関する検討会議」の下に設置されたワーキングループ(WG)は2月15日、特別支援学校の教師の専門性向上のため導入が検討されている、特別支援学校教諭免許状の教職課程コアカリキュラム案を示し、議論した。教員を目指す学生にとって過度な負担とならないよう、作成方針では、基礎となる小・中・高などの免許状の教職課程コアカリキュラムも踏まえ、「学生が共通的に理解すべき基礎的な範囲で、ミニマムエッセンシャルとなるよう検討する」とした。

オンラインで行われたWGの会合(文科省YouTubeで取材)

 コアカリキュラム案は「①特別支援教育の基礎理論に関する科目」「②特別支援教育領域に関する科目」「③免許状に定められることとなる特別支援教育領域以外の領域に関する科目」で構成され、①には特別支援教育の理念・歴史や制度など、②には視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱(身体虚弱を含む)の教育課程や指導法など、③には発達障害(学習障害、注意欠陥多動性障害、自閉症)・重複障害の教育課程や指導法などを位置付けた。

 これを踏まえ、教員養成を担う大学に対して「大学や担当教員による創意工夫を加え、体系性を持った教職課程になるように留意する」「早い段階から教員としての適性を見極める機会を提供したり、卒業時までに修得すべき資質能力についての見通しを持たせたりして学べるように指導する」ことなどを求めた。

 また教育委員会や学校法人などの採用者に対しては、これを踏まえて教員採用選考や免許法認定講習などを行うこと、文科省に対しては本コアカリキュラムの内容や活用方法を広く周知するとともに、教職課程の審査・認定や実地視察で活用することを求めた。

 今回の会合では、委員から障害種間の表記の整合性や、自立活動の位置付け、内容と単位数との関連などが指摘された。WGは今後、これらの点や上位の検討会議での議論を踏まえ、さらなる検討を進める。

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