飛行機を教材に プログラミングで電気・回路を学ぶ授業

 理科で習った「電気・回路」の仕組みが、飛行機を安全に飛ばす技術として、どのように使われているかを学ぶオンライン授業が2月15日、横浜市立富士見台小学校(山本加奈代校長、児童619人)で行われた。授業は日本航空の運航・整備システムのメンテナンスを手掛ける、JALインフォテックがプログラムを開発。児童らは、コックピットに電気を安定供給するために二重三重の対策が施されていることを理解した上で、飛行機の安全を支えるシステムのプログラミングに挑戦した。

児童に安全点検の大切さを説明する整備士(Zoomで取材)

 授業は6年生のクラスで、3時間構成で実施された。1時間目は同社の社員らが講師となり、実際の飛行機の整備場面を動画などで見せながら、最新の飛行機では電気を多用して、二酸化炭素の排出量を減らしていることを解説。理科で習った「電気・回路」の学習を振り返りつつ、飛行機が飛んでいるときは左右の翼にあるエンジンの回転によって発電し、非常時は補助エンジンや風力発電も駆使して、コックピットへの電力供給を維持している仕組みなどを紹介した。

 続く2~3時間目は、タブレット端末上で、ブロックを組み合わせながらプログラムを作成するビジュアル型プログラミング言語のScratch(スクラッチ)を使って、整備士になったつもりで、飛行機のコックピットに電気を送ったり、衝突防止灯と呼ばれる飛行機の機体に取り付けられた赤い点滅ランプを再現したりするプログラムを作成した。

飛行機の電気の流れを確認するプログラミングに取り組む児童(JALインフォテック提供)

 児童は作成したプログラムが想定通りに動いていることを確認すると、実際の整備士も点検作業で使っている「ジョブカード」を模したワークシートに、確認のサインをしていった。

 授業の最後に児童の一人は「飛行機も『もしも』を考えることで、どんなときにも対応して安全に飛行できるようになっている。人間が間違えそうになっても、プログラミングで安全が守られていることが分かった」と気付いたことを発表した。

 また、別の児童は「飛行機を動かすプログラミングはすごく複雑だと驚いた。あれだけのプログラムをつくるのは大変そうだ。飛行機の燃料や電気がどういうシステムで動いているのかに興味が湧いた」と感想を話した。

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