特別支援学校の教職課程コアカリ案 WGが上位会議に報告へ

 文科省の「特別支援教育を担う教員の養成の在り方等に関する検討会議」の下に設置されたワーキンググループ(WG)は3月8日、最終回となる会合を開き、特別支援学校の教師の専門性向上のため導入が検討されている、「特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム」案を取りまとめた。この後、安藤隆男主査(筑波大学名誉教授)を中心に表記などの調整を検討した上で、15日に開催される検討会議で報告される。

 このコアカリキュラムは、特別支援教育に最低限必要な資質や専門性を教職課程で得られるようにするとともに、その内容や水準を全国的に担保するためのものだが、「地域や学校現場のニーズ、大学の自主性や独自性が教職課程に反映されることを阻害するものではない」とも強調している。また、先行する教職課程コアカリキュラムに倣い、身に付けるべき資質能力として、各科目で「全体目標」「一般目標」「到達目標」を示している。

オンラインで行われたWGの会合(文科省YouTubeで取材)

 「基礎理論に関する科目」(第1欄)では、特別支援教育の理念や歴史・思想、社会的・制度的・経営的事項を学ぶこととした。「特別支援教育領域に関する科目」(第2欄)では、視覚障害者・聴覚障害者・知的障害者・肢体不自由者・病弱者(身体虚弱者を含む)の障害種別に「心理、生理及び病理」「教育課程及び指導法」に関する科目が盛り込まれた。

 さらに「免許状に定められることとなる特別支援教育領域以外の領域に関する科目」(第3欄)では、発達障害者と重複障害者について「心理、生理及び病理」「教育課程及び指導法」に関する科目を位置付けた。自立活動など各欄の間で共通する事項については、各大学がシラバスを作成する際の参考にできるよう、取り扱いのイメージを示した。

 安藤主査は「特別支援学校の教員免許状に求められる専門性の議論は、緒に就いたところ。コアカリキュラムは継続的な検討を経て、学生の効果的な学び、ひいては子供たちの主体的な学びへと結実するものと考えている」と述べた。

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