都立高校での校則見直し例を報告 都教委

 生徒の頭髪や服装などについての行き過ぎた校則が全国で問題となったことなどを受け、都教委が都立高校に対して校則に関する自己点検を求めた結果が3月10日、都教委定例会で報告された。生徒と教職員、保護者らが校則について話し合う機会を通じて改善を図った例などが紹介された。

校則についての点検の報告を受けた都教委定例会

 都教委では、都立校でも校則の問題がクローズアップされたことに加え、新学習指導要領で生徒が主体的に考える力を重視していることなどから、生徒たちに校則に対する理解を深め、生徒自身のものとして守っていくという意識や姿勢を身に付けてもらうことを目的として、昨年4月、全都立高校に自己点検を求めていた。

 点検は昨年12月にかけて実施。各校で校則について、生徒会役員が教員と意見交換したほか、保護者会で担任らが保護者から意見を聞いたり、職員会議で生徒の意見や社会状況などを踏まえて教職員による意見交換が行われたりしたという。

 点検の結果、生徒の意見を取り入れて市販のベストやカーディガンの着用を可能にしたり、生徒の実態に合わせて染色や髪形など頭髪指導に関する記載を削除したり、下着の色の指定をなくしたり、登校しての謹慎を自宅謹慎としたりするなど、具体的に校則を変更した例もあった。

 また校則を見直す過程で、生徒会役員が他県の高校の校則を比較検討して自校の取り組みの参考としたり、校則のない学校でも教職員と生徒が生活指導全般について確認し合ったりしたなどの報告もあった。

 都教育庁高等学校教育指導課では「今回の点検を通じて多くの学校で生徒、教職員、保護者が一体となって校則を見直すことができた」と話す。

 この日の定例会では、出席した委員からは「しっかりと生徒たち自身が主体的に考え、話し合って、必要ない校則を変えていくというプロセスが大事で、大きな一歩だ」「これからはSNSなども含めた、デジタル社会に対応した校則かということも目配りしていく必要がある」「校則は可視化されることも重要なので、ホームページなどでしっかりと中学3年生が見られるようにしておいてほしい」との意見があった。

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