激甚災害発生時に中3に奨学金 学びの継続で新たな募金

 日本全国で起こり得る激甚災害に対し、子どもの学びを支えるための備えとして、日本ユネスコ協会連盟は3月11日、「災害子ども教育支援」事業を開始すると発表した。大規模な地震や台風などで被災した学校の支援や、中学3年生を対象にした奨学金制度などを設ける。平時から募金や寄付を原資にした積み立てを行い、災害発生時に迅速に対応できるようにする。

日本ユネスコ協会連盟が始める「災害子ども教育支援募金」(同連盟提供)

 11年前に起きた東日本大震災では、被災した中学生が家計を気にして高校進学をためらうケースがあり、同連盟では、全国からの寄付で5000人以上のそうした子どもたちの学びの支援につなげた。この経験を生かし、大規模な自然災害がいつどこで起きても子どもの学びを継続することを支援できるように、同事業を立ち上げることとした。

 同事業では、子どもの就学支援が必要な大規模災害時に、被災した家庭で高校進学を希望する中学3年生に対して、返済不要の奨学金を3年間支給するほか、激甚災害で学校からの支援要請があれば、細かなニーズにも対応した子どもの学びを継続させるための支援をする。また、被災地でボランティアの派遣要請が出された際には、復旧・復興のボランティア活動に取り組むユース世代の支援も行う。

 災害発生時に迅速な支援を実現させるため、平時から募金や寄付の受付を行い、それを原資に積み立てる。郵便振替は「00190-4-84705」、加入者名=公益社団法人日本ユネスコ協会連盟。通信欄には「災害子ども」と記入する。詳細は同連盟ホームページで確認できる。

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