2月の児童生徒感染、初めて20万人超え 「経路不明」増加

 新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続いた今年2月、児童生徒の感染者数が20万5291人に上り、月別で初めて20万人を超えて過去最多となったことが3月11日、文科省の集計で分かった。感染経路は小中学校でも「感染経路不明」が急増し、「家庭内感染」を大きく上回っている。学校内感染は小学校で全体の4%、中学校で5%、高校で19%、特別支援学校で6%。その経路の詳細を見ると、小学校では「同一クラス」が8割近くを占めたが、中学校では「同一クラス」に次いで「同一部活動」が多くなり、高校では「同一部活動」が最も多かった。教職員の感染者数は、1月と2月の合計で2万3934人に達している。

 今年2月の児童生徒などの感染者は▽幼稚園 7750人▽小学校 13万1837人▽中学校 3万5480人▽高校 2万7975人▽特別支援学校 2249人――の計20万5291人=グラフ1参照。同一の学校で感染者が5人以上確認された事例は▽小学校 9142件▽中学校 4262件▽高校 4227件▽特別支援学校 370件――に上り、オミクロン株による第6波が拡大した1月に比べ、小学校と中学校で2倍前後、高校で1.4倍、特別支援学校で2.5倍の水準となった。

【グラフ1】児童生徒の感染者の推移(月別)

 感染経路は、1月と2月の合計で、全ての学校種において「感染経路不明」が最も多く、小学校64%、中学校58%、高校55%、特別支援学校62%を占めた。次いで「家庭内感染」が小学校30%、中学校34%、高校22%、特別支援学校24%だった。集計を始めた昨年6月以降、小学校と中学校の感染経路では「家庭内感染」が最も多かったが、第6波になって「感染経路不明」が急増した背景について、文科省では「保健所の逼迫(ひっぱく)によって、感染経路を追い切れないケースが増えた影響があるかもしれないが、詳しい原因は分からない」(初等中等教育局健康教育・食育課)と話している。

 学校内感染は小学校で全体の4%、中学校で5%、高校で19%、特別支援学校で6%。その経路の詳細を見ると、小学校では「同一クラス」(78.6%)が多くを占めるが、中学校では「同一クラス」(46.1%)に次いで「同一部活動」(25.1%)が多くなる。高校では「同一部活動」(45.5%)が最も多く、次に「家庭内感染」(26.8%)となった=グラフ2参照。

【グラフ2】学校内感染の詳細

 教職員の感染者数は、1月と2月の合計で2万3934人。感染経路は「感染経路不明」が64%で、次いで「家庭内感染」(26%)、「学校内感染」(7%)。学校内感染では児童生徒と同じく、同一のクラス(41%)が最も多かったが、次に「職員室」(13%)となった。「部活動」と「同一学年」が10%で続いた。

 また、2月15日時点で、1月の児童生徒の感染者数を9万8425人としていたが、その後、届け出数が増え、3月11日時点で12万7214人に修正した。内訳は▽幼稚園 6321人▽小学校 6万5415人▽中学校 2万3179人▽高校 3万1012人▽特別支援学校 1287人。

 今年2月に日本学校保健会の「学校等欠席者・感染症情報システム」に入力のあった幼稚園、小中学校、高校、特別支援学校などのデータを見ると、コロナ感染の発生に伴う延べ休業件数は1万9970件、休業学校の実数は6620校あり、1件当たりの平均休業日数は2.5日だった。さらに学校閉鎖の場合は2.5日、学年閉鎖の場合は2.3日、学級閉鎖の場合は2.5日だった。1月の平均休業日数は2.7日だったので、感染者が発生して学校が休業する場合でも、休業日数を短縮する傾向が出ている。同システムには全国の小中学校、高校、特別支援学校のほぼ半数がデータを入力している。

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