子供たちの頑張りを評価 高知県、学習履歴活用の方針語る

 高知県教委とグーグルは3月17日、オンライン会見を開き、高知県でのスタディ・ログ(学習履歴)活用に向けた取り組みについて紹介した。高知県は「グーグル・ワークスペース・フォー・エデュケーション」のほか、同社のデータ分析プラットホームを導入しており、来年度からスタディ・ログの活用を実証的に開始する。同教委事務局教育政策課の武市正人チーフ(情報政策担当)は「学習定着度に応じた指導はもとより、子供たちの頑張り、特に『伸び』を評価していくことが可能になる」と話す。

オンラインで高知県の取り組みを説明する武市チーフ(MEETで取材)

 高知県では、同一のIDを小学校から高校まで継続して利用でき、「学習データの連続性が確保されるようになっている」(武市チーフ)。今年度からは学習支援プラットホーム「高知家まなびばこ」の運用を始め、グーグル・ワークスペース・フォー・エデュケーションなどのツールやデジタルドリル、校務支援システムなどとのデータ連携を進める方針。

 その上で目指すスタディ・ログの活用例として、武市チーフは「小学3年生から5年生にかけて、算数で『数と式』の領域の定着度が下がっていることを把握した場合、さらに細分化して『分数の足し算・引き算』、特に『通分』でつまずいている」――といった分析を行うイメージを示した。

 武市チーフは「この時の指導として、まず『通分』を見直してみる、ということが可能になる。これまでだと指導内容が定着したかどうかを見るには、プリントを作って採点する手間が掛かる上、単元テストや定期試験まで待たなければいけなかった。デジタル教材を活用することで、定着度を頻繁に見ることができるようになる」と説明した。

 高知県は来年度の前半までに、ごく一部の学校で、実証的にスタディ・ログ活用の方法などについて検討を始める。当面は児童生徒本人と教員の間のみでの活用とし、教育委員会などへの提供はしない。活用時の留意点としては▽個人情報が外部に漏えいしないこと▽同意なくデータが利用されないこと▽校種間でデータが引き継がれることで不利益とならないこと――を挙げた。

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