声優の山田美鈴さんがキャリア教育の授業 仕事の魅力など伝える

 子どもたちが憧れる職業の一つである声優が来校し、声優の仕事の面白さを紹介するキャリア教育の授業がこのほど、東京都豊島区立千川中学校(永野祥夫校長、生徒230人)で行われた。授業では、若手声優の山田美鈴さんが声優になるまでの苦労などを話したほか、生徒からの質問に回答。卒業間近の3年生の生徒に、中高生のうちに多くの本を読むことが、大人になってから生きてくるとアドバイスした。

 多くのアニメ作品で活躍する山田さんは、20歳のときに鳥取県から上京。保育士をしながら養成所に通い、声優になるという夢をかなえた。童話の朗読や「男の子」「おばあさん」などのさまざまな役の声を次々に披露した山田さんは、演技のコツについて「役のイメージを大事に意識すると、声が自然に変わってくる」と紹介。もともとアニメが好きだったが、声優になろうとはっきり意識しだしたのは中学2年生くらいのころだったことや、養成所に入ると自分より年下の人がほとんどで、焦りを感じたというエピソードなどを語った。

 生徒から「学校の勉強でやっていてよかったと思ったことは」と尋ねられると、「私も中学生のころは勉強なんて意味がないと思っていたが、大人になるともっとしっかり勉強しておけばよかったと後悔することばかり。特に声優の仕事では、台本にある漢字をスムーズに読めることがすごく大切」と答えた。

 その上で「思考が柔軟なうちに本をたくさん読んでほしい。読書は時間がかかるかもしれないけれど、本には作者の考えたことが分かりやすく書かれているので、トータルでみれば時間の短縮と考えることもできる。夢をかなえるまでのどこかで、昔読んだ本の内容がよみがえることもある」と、中学生にメッセージを送った。

 授業は、声優やアニメ業界と連携して読書教育の啓発などを行っている「こえのつばさ」が企画。今後も声優によるキャリア教育の授業を、各地の学校で実施していく予定だという。

あなたへのお薦め

 
特集