うつ状態でも誰にも相談せず様子見 中学生の3人に1人

 コロナ禍による子どもの健康への影響を中長期的に調査している国立成育医療研究センターは3月23日、昨年12月に実施した実態調査から、中学生の3人に1人程度は、自分自身がうつ状態になっていても「誰にも相談せずに様子をみる」と考えていることが分かったと発表した。小学5・6年生の9%、中学生の13%で中等度以上の抑うつ症状がみられることも確認できた。

小5から中3のうつ症状の割合

 実態調査では、思春期の子どもを対象としたうつ症状の重症度尺度を用いて心の状態を尋ねたところ、中等度以上のうつ症状がみられたのは▽小5 9.5%▽小6 9.0%▽中1 13.4%▽中2 12.8%▽中3 13.0%――だった。

 さらに、典型的な抑うつ症状のみられる子どもの描写を読んでもらい、この子どもがどんな状態かを尋ねたところ、小5~中3のほとんどの回答者が「助けが必要な状態である」と回答。しかし、「もしあなたが同じような状態になったら誰かに相談しますか」という質問に「相談しないで自分で様子をみる」と答えた回答の割合を学年別にみると、▽小5 22.5%▽小6 27.8%▽中1 35.6%▽中2 34.4%▽中3 35.5%――で、2割から3割超の子どもがすぐには誰かに相談しないと判断していた。

 この状況は抑うつ症状が重い子どもほど、その割合が高くなっていた。

 この「2021年度新型コロナウイルス感染症流行による親子の生活と健康への影響に関する実態調査」は、昨年12月8~26日に、全国50自治体から抽出された小学5年生~中学3年生の子どもとその保護者に郵送で実施。子ども2418人、保護者2451人が回答した。

 同センターでは同じ時期にインターネットで「コロナ×こどもアンケート」の第7回調査も行っており、共通する質問項目の比較を行った報告書も公表している。

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