社会保障制度を主体的に学ぶ 厚労省が「公共」向け教材

 高校生に公的年金保険や公的医療保険の意義について学んでもらおうと、厚労省は3月29日、社会保障教育指導者用マニュアルを同省ホームページに掲載した。4月から高校で新学習指導要領における公民科の新科目「公共」が始まるのに対応し、少子高齢社会の日本における社会保障制度の課題と向き合い、解決方法を主権者として考えていく力を育成するための指導案やワークシートを収載している。

公的年金保険の仕組みを図解した副教材(厚労省HPより)

 同マニュアルは昨年3月から約1年間をかけて、同省の「社会保障教育モデル授業等に関する検討会」で高校教員の意見などを基に作成。「公共」の授業で活用することを想定し、社会保険の仕組みや社会保障と財政などを含む総論的な内容と、公的年金保険や公的医療保険といった各論の両方を取り上げ、新学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」のモデル授業を提案している。

 モデル授業は「公的年金保険」または「公的医療保険」を扱う50分×2コマのものを2種類紹介し、編集可能なワークシートや副教材のファイルもダウンロードできるようにした。また、これらの保険制度についての豆知識をまとめたコラム集なども充実させた。

 厚労省が高校向けに社会保障教育の教材を作成したのは2014年以来、2度目となる。同省の担当者は「以前に作ったものについて、高校の先生からは、レベルが高くて使える学校が限られるといった声や、もっと実践例や授業の流れが分かるようにという意見があった。『公共』の開始に合わせて、もう一段違った形のものを提示できればと考えた」と、今回の教材のコンセプトを説明する。

 同マニュアルなどが掲載されているページはこちら

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