「人と違う特性が価値創造の源泉」 3府省WGが最終まとめ

 文科省など3府省で作る総合科学技術・イノベーション会議教育・人材育成ワーキンググループ(WG、座長・藤井輝夫東京大学総長)は4月1日、「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ」の最終取りまとめを行った。「これからは人と違う特性や興味を持っていることが、新しい価値創造・イノベーションの源泉」だとして、「ウェルビーイングを実現できる、創造性あふれる社会に向けた学びへの転換が必要」と結論付けた。

 今回の政策パッケージでは、新たな価値創造やイノベーションが求められる社会の到来を踏まえ、その源泉となりうる「人と違う特性や興味」に着目。「みんな一緒に・みんな同じペースで・みんな同じことを」という一斉授業と形式的平等主義、それに伴う同調圧力や正解主義を脱し、「それぞれのペースで自分の学びを・対話を通じた『納得解』の形成」という、多様性を重視した教育・人材育成へと転換する。

 政策の柱は「①子供の特性を重視した学びの『時間』と『空間』の多様化」「②探究・STEAM教育を社会全体で支えるエコシステムの確立」「③文理分断からの脱却・理数系の学びに関するジェンダーギャップの解消」――の3つ。発達障害や特異な才能、不登校、経済的な不利、外国ルーツなど、教室の中にいる多様な子供たちへの対応を目指すほか、女子の理系選択に伴うジェンダーバイアスの解消に向けた取り組みを進める。

 今回のWGには総合科学技術・イノベーション会議の有識者のほか、中教審委員、産構審委員が参画し、キックオフミーティングと計7回の会合が行われたほか、10代からの意見をアンケートで募集した。最終取りまとめは今後、総合科学技術・イノベーション会議などでの議論を経て正式決定される予定。詳細は内閣府のウェブサイトで確認できる。

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