飛び級学生に高卒資格認定 大学中退しても一定条件下で

 高校を中退して大学に「飛び級」した場合、進学先の大学を中退しても一定の条件下で高卒資格が得られる高等学校卒業程度認定審査規則が4月1日、文科省令として公布、施行された。中退した学生の学歴への不安を和らげるとともに、飛び級制度の利用促進を狙いとしている。

 いわゆる飛び級(飛び入学)は、学校教育法で規定されており、高校に2年以上在学し、大学が定める分野で特に優れた資質を有すると認められる生徒が高校を卒業しなくても大学に入学できる制度。

 しかし、飛び級した学生は進学後に中途退学など進路変更した場合に、学歴が高卒でないため就職や資格試験受験の面で影響が出ることから、制度の利用が伸び悩んでいる一因とされていた。国ではグローバル化の進展とともに、新たなイノベーションを創出し、国際的に活躍できる人材を育成するためにも飛び級制度の活用の推進を重要視。「ポストコロナ期における新たな学びの在り方について(第十二次提言」(昨年6月3日、教育再生実行会議)でも、飛び級学生の高卒資格認定に言及されていた。

 施行された認定審査規則によると、新たな制度の審査基準は高校で50単位以上、入学した大学で16単位以上を修得していることとされた。申請者は出願書類に履歴書や高校・大学が発行する成績証明書などを添えて文科相に願い出る。合格者には証書が交付される。

 文科省高等教育局大学振興課によると、飛び級は1998年度に千葉大学で導入され、21年度入試では全国で8大学が実施。同年5月現在で累計144人が飛び級したという。今回の高卒資格認定は過去に飛び級した人にも適用される。

 文科省は4月1日、同制度の周知徹底を図るため全国の都道府県教育長や学校関係者にあてた通知の中で留意事項として、飛び級した本人の希望があれば、在籍した高校の卒業アルバムや同窓会名簿への掲載、「名誉卒業生」「同窓生」といった卒業生に準じた扱いといった配慮も求めている。

あなたへのお薦め

 
特集