人気YouTuberが集結 子どもらと「教育クリエイターフェス」

 「こんな学校あったらいいな」というコンセプトで人気教育系YouTuberらが授業を行う「教育クリエイターフェス」が4月2日、さいたまスーパーアリーナで開催された。小学生から大学院生まで約600人が参加し、教育系YouTuberの葉一氏や、サイエンスアーティストの市岡元気氏、バイオリニストの廣津留すみれ氏らによる、クイズ形式や体を使って楽しむユニークな授業に、参加した子どもたちの笑顔がはじけていた。

 同フェスは学校・家庭・地域・行政の垣根を超え、教育に携わる全てのクリエイターが子どもたちに笑顔と学びを届けるお祭りとして、今回初めて開催された。数学教師芸人の「タカタ先生」、性教育YouTuberのシオリーヌ氏、教育系YouTuberのヨビノリたくみ氏、でんがん氏、サイエンスライターのくられ氏も登壇し、エンタメ性あふれる授業を通して子どもたちと交流を深めた。

対決方式で行われた市岡氏の実験科学解説授業(Sogawa Takuya)

 1限目は市岡氏による実験科学解説授業が行われた。市岡氏が出す問題に、子どもたちは、ヨビノリたくみ氏、でんがん氏、葉一氏、くられ氏の4人の先生たちと対決形式で答えていき、会場は大いに盛り上がった。

 「水を入れた紙コップにピンポン玉を入れて、真下に落としたらどうなる?」という問題が出され、解答権を得た男の子は、対決相手にくられ氏を指名。男の子は「ピンポン玉は落ちない」、くられ氏は「コップ、水、ピンポン玉の順で落ちる」と解答。実際に会場でくられ氏がやってみると、「ピンポン玉が上に飛ぶ」という結果になった。市岡氏は「重い水がピンポン玉を押し上げるためにこういう結果になるよ」と解説していた。

 また、「紙やすりと剣山、それぞれの上に風船を置いたらどうなる?」という問題では、解答権を得た女の子は「どちらも割れない」、対決相手に指名されたヨビノリたくみ氏は「紙やすりは割れる、剣山は割れない」と解答。会場でヨビノリたくみ氏が実験してみると、風船は剣山の上に置いても割れないが、紙やすりの上だと割れた。剣山の上では力が分散し、一点に集中しないから割れないことが解説されると、会場の子どもたちも納得した様子だった。

 その他にも、「紫キャベツと焼きそばを炒めたら、麺は何色に変化するか?」「お湯にドライアイスを入れ、そこにシャボン玉を入れたらどうなるか?」「ビニール袋に炭酸水を入れ、それを下から火で炙ったらどうなるか?」といった身近なものを使ったユニークな実験が次々と紹介され、子どもたちは目を輝かせながら答えを考えていた。

全身を使って楽しんだ音楽の授業。左から「タカタ先生」、シオリーヌ氏、廣津留氏、葉一氏(Sogawa Takuya)

 3限目の授業には、廣津留氏がバイオリンを弾きながら登場。「ダンス音楽と売れる音楽の秘密」について、参加型の授業が行われた。

 例えば、売れる音楽の秘密の一つである「ラテン音楽」について、廣津留氏は「中南米でできたラテン音楽は、ダンスのリズムで売れる」と解説。会場の子どもたちも立ち上がって、ラテン音楽の代表的な「レゲトン」のリズムを、足踏みと手拍子でトライしてみることに。そのリズムに合わせて廣津留氏がバイオリンを奏でると、まるで足踏みと手拍子で合奏しているかのように、会場が一体となった。

 総合企画演出を担当した教育クリエイターの鈴木健太郎氏は「YouTubeを通して授業を届け、励ましてきた教育クリエイターたちと、頑張ってきた子どもたちが、初めて先生たちに会える、感謝を伝えられる機会となったのではないか」と同フェスを振り返った。また、「子どもたちが育まれるには、分かりやすい、身に付けやすい授業という『情報』だけではなく、子どもたちに向き合ってくれる精神的な支えとなる身近な大人やお兄さんが必要。教育で子どもたちに笑顔の瞬間を生み出していきたい」と述べた。

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