アートや農業を通じたPBL型フリースクール 山形に開校

 この5月、山形県にユニークなフリースクールが開校する。同県の庄内地域でホテルや農業、飲食などのまちづくりに関する事業を総合的に展開している企業であるヤマガタデザインは4月6日、記者会見を開き、新たにPBL(Project Based Learning)をカリキュラムの軸に据えたフリースクール「SORAI SCHOOL(ソライスクール)」を設立し、公立学校以外の選択肢を提供すると発表した。同社の事業と連携しながら、アートや農業、カフェメニュー開発などに取り組む。

 学童保育なども運営している同社では、不登校や学校になじめない子どもたちの選択肢が地方に少ないという課題に着目し、こうした子どもたちが自分の興味関心に従って自己肯定感を高めながら学べる場として、フリースクールを開校することを決めた。

フリースクールの拠点の一つである「キッズドームソライ」の内観(ヤマガタデザイン提供)

 ソライスクールでは同県鶴岡市にある全天候型教育施設「キッズドームソライ」などを拠点に、アートやものづくりのワークショップ、農作物の栽培・収穫、それらを利用したカフェメニューの開発など、曜日ごとにPBL型のプログラムに参加できるほか、その日の気持ちなどに応じて自分のペースで学習を進める時間も選択肢として用意している。

 小学3年生~中学3年生が対象で、保護者による送迎ができることが条件。利用にあたっては回数券を購入する方式となっており、毎日通うのではなく、週に1~2回程度や曜日ごとに通うといったこともできる。4月9・10日に入学希望者向けの説明会を「キッズドームソライ」で開催し、入学申し込みの面談などを実施した後、5月9日に開校式を行う予定。

 記者会見で同社の山中大介代表取締役は「社会はものすごく変化していて、求められる能力も変化している。あるやり方が正解ということのない時代だ。個性や好きなことは子どもたち一人一人が天命として持っている。既存の学校をリスペクトしつつ、ある種そこになじめない、行けなくなった子たちと向き合って、その子の個性を伸ばしてあげることをサポートする学校・居場所を、庄内でつくっていきたい」と力を込めた。

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