全国初の公立小中高一貫校がスタート 都立立川国際附属小が入学式

 全国初の公立小中高一貫教育校となる都立立川国際中等教育学校附属小学校(市村裕子校長、全児童70人)の入学式が4月7日、東京都立川市の同小に隣接する中等教育学校の体育館で行われた。新型コロナウイルスの感染予防のため、入学式は来賓の数を減らし、短時間で行われたが、教職員や保護者が見守る中、真新しい制服に身を包んだ新1年生が学校生活の一歩を踏み出した。

 入学式を迎え、市村校長は「開校準備中からずっとこの日を待ちわびていた。今日、本校の制服を着た子どもたちに会えて、率直にうれしかった。まず、新入学生に学校を大好きになってほしいと思っている」と笑顔を見せた。

 同小学校は世界で通用する語学力と言語能力を学びの柱の一つとして重視し、小学1年生から週4時間の英語の授業を実施する。英語の授業で使用する教材も都が独自で作成する。

 これに関して市村校長は「英語教育が注目されているが、探究的な学びが本校にとっての一番重要な柱だと思っている。その学んだことを、何を使って発信するかという時に、日本語だけでなく、他の言語を使えることでいろいろな国の人とコミュニケーションが取れる。そのために語学力と、それを支える言語能力というのが2つ目の柱となっている。また、英語以外の言語に触れることにも1年生から取り組んでいく。既存の学習を実際に活用したり、発表したりする機会として、多様な学校行事を用意している」と述べた。

 12年間の一貫教育のメリットについては、「小学校から中学校に、そして中学校から高校に上がっていくときに、いかに円滑な接続ができるかというのが、学校教育における永遠のテーマだ。本校ではそれを全てシームレスにつないでいくことができる。ただ、その時にどういう仕掛けが必要で、どういうことに効果があるのかについて、データをとったり、しっかりと研究テーマを決めて取り組んだりしていく必要があると思っている」と説明した。

 都はグローバル化と情報技術革命が急速に進む状況を踏まえ、児童生徒一人一人の資質能力を最大限に引き出す新たな教育モデルを構築するため、2013年4月に「都立小中高一貫教育校基本構想検討委員会」を設置。16年2月には都立立川国際中等教育学校に附属小学校を設置し、小中高一貫教育校として国際色豊かな教育環境を整備することとした「都立高校改革推進計画・新実施計画」を策定。全国初の公立小中高一貫教育校となる同小学校を開校する準備を進めてきた。

 22年度の募集人員は1年生2学級70人で、最終応募倍率は一般枠が30.98倍、海外帰国・在京外国人児童枠が1.50倍だった。

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