ウクライナから避難してきた子どもに 日本語教育を無償提供

 ウクライナへのロシア軍の侵攻で、日本でも避難民の受け入れが進む中、外国にルーツのある子ども・若者の教育支援を行う、青少年自立援助センターが運営する教育支援事業「YSCグローバル・スクール」はこのほど、日本に避難してきた子どもを対象に、YSCグローバル・スクールで実施している日本語教育や学習支援を無償提供すると発表した。

 対象は、ロシア軍の侵攻により日本に避難してきた子どもで、日本の小学生、中学生に当たるか日本で高校進学の可能性がある15歳以上の若者。ウクライナ国籍以外でも利用でき、第1期は4月13日から始まるYSCグローバル・スクールの2022年度正規カリキュラムにのっとり、日本で生活する上で必要な初級レベルの日本語教育の機会を無償で提供し、学校での教科学習に向けた準備を行う。今後の問い合わせ状況によっては、第2期の無償支援の機会も速やかに対応するという。

 日本語教育は、都内にあるYSCグローバル・スクール福生教室またはあだち・竹ノ塚教室での対面受講に加え、Zoomによるオンライン受講にも対応。10歳以下を対象とした初級日本語教育は火曜日と木曜日の放課後に、1回1コマ全16回を予定。11歳以上を対象とした初級日本語教育は、平日の午前9時10分~午後3時、1回5コマを48回となっている。

 この他にも、学校生活に適応できるまで平日に教科の学習支援を行ったり、高校進学準備のための支援や、日本での教育相談などに乗る多文化コーディネートを行ったりする。教材も5人まで無償で提供し、必要に応じてWi-Fiやタブレット端末も無償で貸与する。

 青少年自立援助センター定住外国人支援事業部の責任者である田中宝紀(いき)さんは「まずは命の安全を脅かされて日本へやってきた子どもたちが、安心して過ごすための環境づくりが大切だ。言葉が分からないまま異国で過ごす生活は不安を増加させかねない。日本語を学び、少しずつでも日本の学校や地域の中で温かな『日常』を取り戻すことができるよう、子どもの日本語教育支援の専門家として、できる限りの支援を届けていきたい」と話す。

 申し込みは、電話=042-552-7400、またはメール=info@nihongo-kodomo.netで受け付けている。

あなたへのお薦め

 
特集