大阪公立大で入学式・開学記念式典 国公立大では全国3位の規模に

 大阪府立大と大阪市立大が統合して誕生した大阪公立大の入学式・開学記念式典が4月11日開かれ、来賓として出席した末松信介文科相をはじめ、吉村洋文府知事や松井一郎市長らが第一期生の新たな門出を祝った。今年度の入学者数は学部と大学院合わせて4438人。学生数は全体で約1万6000人となり、国公立大学としては大阪大、東京大に次ぐ全国3位の規模に膨らんだ。

大阪公立大の入学式で祝辞を述べる末松文科相(同学のYouTubeから)

 式典は大阪市中央区の大阪城ホールで開かれた。末松文科相は、新大学の在り方について「地方公共団体が設置・管理する大学という性格から、知的・文化的拠点として地域の発展を大切にするのが使命だと思う」と述べた。また「私が生まれた昭和の時代に比べて、国力が低下してきたことを認めざるを得ない」とした上で、「予測できない時代、解答のない時代にしっかり日本を背負っていただきたい」と学生たちを激励した。

 吉村府知事は「世界が混とんとしている今、失敗を恐れず新たなことに挑戦し、未来を切り開く若者に育ってほしい」と、また松井市長は「困難な時代に2つの大学の英知を結集した大学が生まれたことは、まさに時代の要請」などと述べた。

 祝辞に続き、辰巳砂(たつみさご)昌弘学長が新入生に向けた式辞で締めくくった。「コロナ禍がもたらす社会の変化にどう対応するかは、皆さんにとって重要なテーマ。ポストコロナ時代の新しい価値観を予測し、変化に翻弄(ほんろう)されることなく新しい人生をスタートさせていただきたい」と呼び掛けた。

 府立・市立の両大学にあった学部は一部統合され、新たに12の学部・学域に再編された。関西で唯一、医学部と獣医学部が併設されているのも特徴。新大学としてスタートする一方で、市立大と府立大は2021年度の入学生が卒業するまで併存するという。

 2つの大学の統合は、「二重行政解消」を唱えた大阪維新の会が、11年の大阪府知事・大阪市長ダブル選で公約に掲げたことが発端だが、途中で統合案が市議会で否決されるなどして開学が遅れた。4月の開学後も医学部附属病院長の選考を巡って内部の意見対立が続き、同ポストが決まらないままの船出となった。

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